第2話 私のせいだったのか

あれは大学二年生の頃、私が入っていたサークルに大学一年生の彼が入ってきた。彼は当時からイケメンで、多くの女性から告白される、そんな人物だった。そして私も他の女性同様、彼に告白した。すると私が彼の好みだったらしく、交際することができた。その日から私は彼にゾッコンしてしまう。誰もが声を上げる彼が自分を選んでくれた、その事実で毎日が楽しかった。

すると当然、彼に尽くしてしまう。「家でご飯を作ってほしい」と言われたら、彼の家まで行きご飯を作って一緒に食べ、夜に「寂しい、会いたい。」と言われたら速攻で駆けつけた。

そんなことをしていると、彼はダメンズになるに決まっている、今ではそう理解できる。つまり、今旦那がダメンズなのは私がダメンズ製造機だったからなのか。

「私のせいだったのか。」

私は今になって自分の行いに悔いてしまった。

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