第2話 よろしくお願い致します。マイロード
シエラとの戦闘が終わりアギトは一人落ち込んでいた。
理由は簡単信じていた人に利用され殺されかけ逆に殺してしまったんだから処理が追いつかない。
そんなところにあいつが来たんだから収集が着くわけが無い。
ー遡ること数時間前ー
「あ〜やっちゃったぁシエラからDKについて尋ねるつもりが跡形もなく消し飛ばしちゃったぁーどうしよう。」
思考を巡らせていると背後に気配を感じた。
「お困りのところ申し訳ございません。今からあなたには死んで貰います。」そう言って胸を貫かれた。
いや、貫かれそうになったと言うべきか俺の背後にいるやつは俺の胸の前で寸止めしていた。
「この程度の奇襲にも反応出来ないとは全くもって残念です。あーあせっかくDKの末端を倒したって聞いて来てみればパッとしない出来損ない子どもとはガッカリです。」
(な、なんだんだこいつ。突然現れたかと思ったら俺を殺しにくるし、今は俺に対して罵詈雑言を言っているしこいつの目的はなんだ?まさかシエラを殺った事の報復か?)
「あのーお考えの最中失礼します。私は吸血鬼のクロノスと申します。以後お見知りおきを お名前をお聞きしても?」
「俺はアギトだ。」
「アギト様ですね。わかりました。ではアギト様早速死んでください。」満面の笑みだった。
「な、なんで俺があんたから殺されなくちゃいけないんだよ!」
パンッと手を叩くと
「そうでしたね。まだご説明していませんでしたね
なぜ私がアギト様を殺しに来たのかを。
理由は簡単です。貴方ほどの弱者の執事などにはなりたくないからです。私は強者の傍に使えると言う遂行な使命があるのです。
なので弱い貴方はここで死んで頂かないと私が不利益を被ってしまいます。これでおわかりいただけましたか?なぜ私が貴方に死んで頂く理由が。」
「知らねぇよ。」
「は?今なんと?」
「知らねぇって言ってんだよ!なんでお前の都合で俺があんたに殺されなくちゃいけないんだよ!
弱者?誰が決めたんだよ。お前の損得て人の命を奪うな!
世の中にはなぁ弱い人間が大勢いるんだよ!強者なんてひと握りしかいない。でもなぁお前の言う弱者が大半を占めるこの世界で懸命に生きてるんだよ!なのにそっちの都合で人の人生を理不尽を押し付け奪うのは勝手すぎるんだよ!お前ら大人はよ!」
(いつもそうだ。元の世界でも大人の都合で子どもの人生を勝手に決めちまう。それが嫌だから俺は・・・)
「ハッ!何を抜かすかと思えば理不尽を押し付けるな?人の人生を奪うな?笑えるねぇ」
「何がおかしい?」
「だって弱いものは強いものに奪われる弱肉強食なんだよ。弱いものは強いものに搾取されて当然!」
「黙れ!」
「お前は努力したのか?」
「何?」
「生まれた環境ばかり恨んで全部世界のせいにして逃げてきたんだろがァ!違うか?そんな人間に世の中の理不尽の何がわかるって言うんだよ笑わせるな!世の中そんな甘くないんだよ!力こそが全て力のない弱者は強者から奪われるのみ。強い者は何をしても許されるんだよ!」
「黙れ黙れ黙れ黙れ!」俺は一心不乱にクロノスに突っ込んで行った。
(俺はなんにもやってこなかった。あいつの言う通り生まれた環境ばかり恨んで何もしてこなかった。でも強いやつが何をしても許されるこの世界は間違っている!それを俺が世界に認めさせる。この世界の理不尽を俺が取り除いてやる!そのためならなんだってする。だから力をよこせ!)
「この光は!」
「お前をここでぶっ飛ばして俺はこの世界を変える!そのためならなんだってやってやる。喰らえ!絶対王拳(アブソリュートキング)!」
「この力これこそが王の器!私も全力で行かせていただきます。血の支配(ブラッドルーラ)!」
王の器対吸血鬼の技が衝突した瞬間お互いの技が消滅した。その瞬間その場にアギトの身体が崩れて行った。
(ああここで終わるのか俺の人生。)そこで意識が途絶えた。途絶える前にクロノスが
「この方こそ我が主に相応しい方だ。これからよろしくお願いしますマイロード」
今回は以上とさせて頂きます。感想お待ちしております。
王の道(KINGLORD) 雅 @Kouga0509
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