夜明けに恋焦がれて美しい世界に身を閉ざす

儚き恋心は、己が身を紅蓮の炎で焦がすのか。


風切羽を失って飛べない鳥のように、私の心は紅蓮の炎の中で燃え上がる。熱い鉛のような心臓を抱えて毎日を生きていくのに慣れたのは、いつの事だったか……


あの味わい深く儚げな美しい声音で愛を囁かれたい。

そう思ってしまうのは罪なのか。


愛おしくて切ない。憎くて脆い恋心。


言の葉を紡げない口など、まるで首無し騎士のがらんどうな頭のようなもの。遠く、遙か遠くに輝く月のように存在する貴方に包まれて眠りたい。


私の全てをあげるから……


それなのに報われない。


嗚呼、今宵も眠れない素晴らしい夜になりそうだ。


月明かり。


恋願うのは、雪月夜

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嗚呼!いつの世も恋は曲者よ かぐや薫子 @npamaru

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