夜明けに恋焦がれて美しい世界に身を閉ざす
儚き恋心は、己が身を紅蓮の炎で焦がすのか。
風切羽を失って飛べない鳥のように、私の心は紅蓮の炎の中で燃え上がる。熱い鉛のような心臓を抱えて毎日を生きていくのに慣れたのは、いつの事だったか……
あの味わい深く儚げな美しい声音で愛を囁かれたい。
そう思ってしまうのは罪なのか。
愛おしくて切ない。憎くて脆い恋心。
言の葉を紡げない口など、まるで首無し騎士のがらんどうな頭のようなもの。遠く、遙か遠くに輝く月のように存在する貴方に包まれて眠りたい。
私の全てをあげるから……
それなのに報われない。
嗚呼、今宵も眠れない素晴らしい夜になりそうだ。
月明かり。
恋願うのは、雪月夜
嗚呼!いつの世も恋は曲者よ かぐや薫子 @npamaru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。嗚呼!いつの世も恋は曲者よの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。