忘れた記憶を見たり見せたりすることができる能力と新聞部という部活の相性が抜群の作品。児童書ではあるものの「大切なはずなのに忘れてしまったこと」というテーマはすごく普遍的で多く人が共感できると思う。新聞部の取材先である演劇部を取り巻く、人間関係や幻の脚本の真相は奥行きがあって、大人が読んでも楽しめる。