怪獣をやっつけて!

さくら

フラッシュバック

ふとした時に、昔の思い出が鮮明に蘇ってしまうことがある。そこまで嫌な記憶ではないけど、登場人物が生理的にダメな奴らばっかりなので、思い出してムシャクシャア!とする。今だって頭皮に指を引っ掛けてぎゅむっと毛束を掴み力を込めてからパッと離す仕草をした。



今回はなにを思い出したかあなたに伝えたい。ほんとにしょうもない思い出が消化し切れずまだ腹の底にふんぞり返り居座っている。誰かの目に触れることで、ちょっと気が楽になるのだ。


あれはわたしが現役高校生時代、可愛いjkをやっていた時。

わたしが関わる子たちはみんな明るすぎる派手な髪バサバサのまつ毛にカラコンぶち込んだ派手な化粧露出の多い服やコピー品に派手なものに身を包み、クラブ通いや男漁りなど派手な生活を送っていた。勉強しろや。

本当にバカな高校に通っていた。

もっぱら話題は男やお酒の席の不祥事だった。


わたしも彼氏がいたので、教室でよく話す子には彼氏の写真を見せたりしていた。ある時、それを嗅ぎつけた先輩の女にダル絡みされた。「彼氏できたの〜?実物見ーせて」と。NTRの香水つけてるんか?ってくらい匂った。まあ従うしかないので、女先輩のバイト先のコンビニに当時の彼くん(笑)を連れていった。レジに立ちコンビニの制服に身を包んだ女先輩は長い髪をポニーテールにして前髪オールバックの厳つい容姿をしていて、28歳って聞かされても違和感ないくらい老けて見えた。そしておでんのスープを混ぜていてシュールだった。こっちを見もせず「いらっしゃいませ〜」と高い声で言って、暫くしてからチラッと目を向けてきた。そしてわたしの元カレを捉えた。わたしの方を一切見ずに、「連れてきてくれたん?彼氏?」と喜んでいた。


いつだかこの先輩が豪語していた男ウケ抜群ピンクベージュの子犬のウルウルした瞳になれるカラコンが本領を発揮していた。


元カレは「どうも」と軽く頭を下げて、すぐ近くの棚からオーエスワンドリンクを適当に手に取りすぐにレジに持っていった。

長居する気まったくないんだなと感じた。

元カレをロックオンしたままうっとりした顔の女先輩はコンビニでやっていたウルトラマンの一番くじの箱を持ってきて「やりなって!」と元カレに絡みだした。「いいとこ見せなよ〜」と煽りに煽り、元カレは3回引かされてた。ゴミがよ。


現在。あのゴミみたいな思い出いつ頃だったかな〜と調べたくなった。コンビニ ウルトラマン 過去の一番くじ で検索した。

なんと!今期の今月から新しいウルトラマンの一番くじが開始していると検索ヒットした。泡吹いて倒れるかと思った。勘弁してくれ。なあ。


女先輩も元カレも怪獣だから、やっつけてよウルトラマン!



ここまで読んでくださりありがとうございました!

ところで、これは10年も昔の思い出です。

ここまでハッキリ記憶出来るだろうか?と疑問に感じたかもしれません。


本当は全部が全部作り話で、わたしは存在しないはずの記憶をあたかも経験したように綴り、むかっ腹を立てているだけかもしれません。

過去を決して許さず根に持ち、10年前のことを事細かく覚えていていた場合、それをエッセイにして、イベントに参加する時点で現在も怒り狂ってます。


あなたはどちらのヤバい人の思い出(仮)を知ったと思いますか?


なんちゃって。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

怪獣をやっつけて! さくら @sakura3dayo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ