第2話 当たって砕いてやる

「親友になろうってことか?」


「………へ?」


何をどう解釈したら今のがそういう告白だと思うの?

え、私女の子だよ?放課後だよ?二人きりだよ?

なんなら「好き」って言ったよ?


(だめだ…疑問が頭の中を駆け巡って会話が…)


「いやぁそうかそうか、親友かぁ。いやぁ嬉しいよ。おれ、親友とかいたことなくてさすっげぇ憧れてたんだ。いやぁそうかそうか」


照れてるはまだくん可愛いぃいいい♡////////


「って、いやっそういうわけじゃ…」


「おれさ、昔からずっと一緒にいられる奴と巡り合いたかったんだ。みんな仲良くなっても俺とずっと二人きりなんていてくれないし……でも親友なら二人で遊びに行って、二人で登校して、二人で飯食って、二人で帰る。そう、いつまでも二人だけで‼‼」


いつまでも……二人だけ…


「俺と二人だけでいっしょにずっと一緒にな!」


二人だけで…じゅっと………いっしょ!!!


「うん、そうだよ♡」


あれ?


「じゃあこれからよろしくな!親友いしだ‼」


あれぇええええええええ!?!????





というわけで、親友になってしまいました。



いやいやいや、ったく誰よ一話前に非の打ちどころないとか言ったやつ。

あんなこと普通勘違いする?ぃやまぁそんなとこも可愛んだけど♡


いやいやそうじゃなくて……んんん~んぁああ‼‼もうっ


いいわ。なっちゃったもんは仕方ないし!この立ち位置を利用して、悠久の時を二人で過ごせば、いずれ彼も…!!


…いや、あの人のことだ。そのまま過ごしたんじゃ気づいてもらえない。


アタックするしかない。どこまでもアピールし続けて、どれだけはまだくんが勘違い人間だったとしても気づいちゃうくらいに‼

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

はまだくんの勘違い♡ ZENWA @zenwachanneru16

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画