ひょっとしたら同じ場面に遭遇したら、K君とほぼ同じ行動をして同じ感想になるのではないかと思ってしまいました。
K君の体験も、幽霊判定はしないかも。
単なる風景に近い、という脳内処理で終わる気がする……
なんというか、生者と変わらない様子ではなく、この上なく幽霊らしさを発揮した様子の幽霊(確実に死んでいる外傷と透けている状態とか)と、遠目ではなく対面状態になれば、K君も幽霊を見たと判定する……かも?
鈍感と言われればそうなのかもですが、周囲に均等に注意を払っていないので、きっちり個性を発揮してアピールしてもらわないと、認識せずに単なる周囲の風景という振り分けにしちゃうんですよねえ……
大々的な不自然さや違和感を振り撒かずに、周囲になじんで調和している場合、同じ世界の住人であって幽霊ではないと素通りするかもなぁ。
でも考えてみれば幽霊が実在したとして、生前はほぼ常識を持ってる一般人だから、突出した変な振る舞いをする幽霊は少数派なのかしら。
──つまり、わたしは生前かなりの目立ちたがりで変わり者だった人間の幽霊を、見たい幽霊として求めている!?
という自己洞察にたどり着いた作品でした(笑)