終末東京〜狂気と崩壊に満ちた世界で〜

今何時？

里奈、蛇と俺はその辺にあった岩に腰を掛け、少しすると口を開いた。

「そういえば、今何時か分かる…？」

俺は腕時計を見た。……もう午前三時か。思った以上に遅かった。

森を出てから大体一時間くらいしか経ってないと思っていたんだが。

「午後の、午前三時みたいです。そろそろ寝たほうが……」

そこに里奈は口を挟んだ。

「まだ早いやろ、寝てる間に食べられるかもしれんし」

確かにそうだ。しかし、少しでもいいので睡眠は取りたい。

その瞬間、あることを思いついた。

「交代交代で見張ればいいんじゃないでしょうか。例えば里奈さんが寝てる間は俺が起きて外を見張る的な感じで」

「じゃあどっちから寝る？」

「「………」」

その後40秒以上、沈黙が続いた。

「普通に決めるのもつまらないので、カードゲームで決めませんか……？」

「ええやん、私カードゲー厶好きやから。多分今持ってると思う」

里奈は学生カバンの中に手を突っ込み、カードゲームを探す。

出てきた物は……、

「いろはかるた」

「あれ」

「ん…結構楽しいで？」

「いや、そういう問題ではなくて……かるた、二人では出来なかった気が」

「あｗ」