もう二度と、戻れない

読んできて途中から亡霊が足を引っ張るように「ぐっ」と引き込まれました。お話はとある鍾乳洞を舞台に淡々と始まるのですが、途中から謎がするする解けていく辺りで、もう物語に完全に魅入られてしまいました。深まる謎、明かされる過去、そして待ち受けるせつない事情。お話の舞台も相まって涼しくなれましたし、それ以上に「自分ならどうする?」がギュンギュン響くいいお話でした。面白かったです。