番外編 試食・デミグラスハンバーグ・ドローン


試食

「ほほほほほ、さて、お主の料理のうで、みせてもらおうか」

鼻の下に白色の髭を付けたお兄さんが賢者みたいに言う。

「「「・・・・・・・」」」

私たちは冷ややかな目で見る。

私が何ができるかを聞かれた際、私が「勉強と家事全般」と言いお兄さんが「料理がどれだけできるか知りたいから、今、家にある食材だけで作ってもらおうかな」と言って、私の作った料理を三人が食べることになった。

「さぁ、何の料理を作った」

「は、はい肉じゃがを作りました」

私は料理を机に置く。

「ほう」

お兄さんは髭を触りながら言い続ける。

「何故、肉じゃがを作った?」

「・・・」

「肉じゃがはシンプルな料理だ、切る、炒める、煮る、わざわざ凝った料理ではなく、シンプルな料理ではしたのは何か理由が」

「この家にある材料で作れるのが肉じゃがしかなかったからです」

「・・・・・」

「てっきり、肉じゃがを作れということかとおもいました」

「・・・・・・」

冷蔵庫を見たら、豚肉、じゃがいも、しらたき、玉ねぎ、人参しかなく、カレーかシチューでもいいなぁと思ったがカレーのルーもシチューのルーも無く、肉じゃがしか作れるものがなく、肉じゃがを作った。

「そういえば、買い出し行ってなかったな」

「「「・・・・・・」」」

「う、うんん、まぁ、味が一番大事だよな、俺は結構舌が肥えててね、普通の料理じゃー合格はだせないぜ」

「「いや、あんたみんながまずいって言ったエネルギーチャージゼリーを『普通にうまいぞ』て言ってたろうが」」

「うるさい!!」

お兄さんはそう言い放ちながら箸を取り、それに続いて二人も箸を取り、三人は肉じゃがを一口食べる。

三人は咀嚼し、飲み込む。

「ふ、幸田ちゃん、やべーよこれ・・・・・・・うめぇーなこれ」

お兄さんはそう言うと肉じゃがをかきこんだ。

「うん、ちゃんと染みてる、これはうまい」

「うめぇー」

二人も称賛する、そして肉じゃがを食べ終わり白色の髭が茶色になった状態で言う。

「うん、合格」




            完










デミグラスハンバーグ

「乾杯」

「「「乾杯」」」

私達は一斉に飲み干す。

「ぷっはぁ、うめぇ~~~」

お兄さんが飲み干すと至極の喜びのような顔をする。

私はそれを見て、デミグラスハンバーグを一口食べる。

「!!!!」

噛めば噛むほど肉汁が溢れ、肉のうまみが口全体に広がる。

「おいしい!!!」

私は思わず思ったことを口に漏らす。

「そうだろう、医田さんが作る料理はどれも絶品でな、ほら、他のもくってみろ、うまいぞ」

私は無寺さんが言うがままに他の料理を食べる。

「!!!!」

他も美味しい。

「医田さんて何者何ですか」

「腕の良い闇医者だよ、患者いない時、治療をする時以外はここの一階で飲食店をやっているよ」

「すご!!!」

料理がこんなにうまくて、医療もできるて最強か!!!と私は思った




            完






ドローン

歓迎会の最中、無寺さんがこんなことを空原に聞く。

「瞬、そういえば、貸していた大型ドローンはどうした、まだ返してもらってないが」

「「!!!!」」

それを聞いた空原は反応する、それを見た無寺さんは般若の顔をする。

「まさか、壊れたと」

「・・・・・・はい」

空原の言葉を聞いた瞬間無寺さんの右ストレートが空原に飛ぶ。

「500万、返せよ」

「・・・・はぁい」




               完

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

2024年9月19日 18:00

便利屋有事-ただの超超超超超強い便利屋ですが何か?- (人間がスキルを使えるようになって200年、こんな便利屋が現れてもおかしくないなwww) 銀空 湖 @h20oita

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ