罪を逃れた者たちに、真の裁きが下る。孤島に集められた10人の男女、次々と襲う恐怖の連鎖。最後に残るのは誰か？

第12話 西園寺の計画

「全員で協力しなければ。」田中 一郎が言った。「これを終わらせるために。」

招待客たちは西園寺 裁司に詰め寄り、緊迫した対決が始まった。西園寺は最後まで冷静を保ち、計画の全貌を語り続けた。

「あなた方全員の罪を裁くために、この計画を実行したのです。」西園寺が静かに告白した。「ここで終わりにしましょう。」

突然、西園寺が懐から拳銃を取り出し、招待客たちに向けて構えた。全員が驚愕し、動けなくなった。

「これで全てが終わるのです。」西園寺が言った。「正義はここで実現される。」

その瞬間、田中 一郎が素早く動き、西園寺に突進した。拳銃が発砲され、銃声が屋敷中に響き渡った。全員が息を呑む中、西園寺は田中の突進によって倒れ、拳銃は床に滑り落ちた。

「これで終わりだ。」田中が息を切らしながら言った。

しかし、その時、西園寺は倒れたまま微笑んだ。「終わり？いいえ、これが始まりです。」

突然、窓の外で激しい風が吹き荒れ、雨が窓を叩きつける音が再び響いた。その音にかき消されるようにして、屋敷のどこかで何かが崩れる音が聞こえた。

「今の音は何だ？」高橋 美咲が不安げに尋ねた。

「確認しなければ。」中村 正道が言った。

全員が緊張の中で廊下に出ると、屋敷の一部が崩れ始めていることに気づいた。壁に大きな亀裂が入り、屋根から雨が漏れていた。

「この屋敷はもう安全ではない。」西園寺が冷静に言った。「あなた方が逃れる時間は少ない。次のフェリーが来るまで、無事でいられるかどうかは分かりません。」

「どういうことだ？」田中 一郎が詰め寄る。

「私は全てを計画していた。」西園寺が静かに答えた。「あなた方がここで罪を償うために。そして、最後の試練が待っている。」

招待客たちは再び不安と恐怖に包まれた。屋敷が崩れ始める中で、彼らは生き残るための方法を考えなければならなかった。

「これで本当に終わるのか？」高橋 美咲が呟いた。

「いや、これが始まりだ。」田中 一郎が決意を込めて言った。「私たちは必ず生き残る。」

招待客たちは崩れかけた屋敷の中で、新たな恐怖と試練に立ち向かう決意を固めた。西園寺 裁司の計画はまだ終わっていなかった。彼らが生き延びるためには、さらに多くの試練を乗り越えなければならない。

風がますます強く吹き荒れ、嵐は一層激しさを増していた。招待客たちは互いに力を合わせ、崩れゆく屋敷からの脱出を試みる。彼らの運命は、次のフェリーが来るまでの間にどのように展開するのか、誰も予測できないまま、物語は続いていく。

To be continued...