ゲリラ豪雨
磐長怜(いわなが れい)
梅雨などとうにゆきました
本気の日差しで
嫌な夢心地
と、やけに暗くなる
風は氷室から届くよう
こころなし、ごうと暗雲から嗤いのする
ぼつ。
からからの鬼百合に容赦なく刺さる水の鱗
見る間にひどく叩きつけ跳ね返る
返す刀で斬りつける殺陣
向こうの人すら怪しい視界はいっそ白い
爆ぜろ 鳴神様のお通りぞ
どしゃん
ぴしゃん
鳴神様は気が短い
温暖化を嘆こうと 頭を低くする他なし
お帰りになるまで 我らなすすべもなし
ゲリラ豪雨 磐長怜(いわなが れい) @syouhenya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます