ゲリラ豪雨

磐長怜(いわなが れい)

 

梅雨などとうにゆきました

本気の日差しでしんも気を吐き放題

嫌な夢心地


と、やけに暗くなる

風は氷室から届くよう

こころなし、ごうと暗雲から嗤いのする


ぼつ。


からからの鬼百合に容赦なく刺さる水の鱗

見る間にひどく叩きつけ跳ね返る

返す刀で斬りつける殺陣

向こうの人すら怪しい視界はいっそ白い


爆ぜろ 鳴神様のお通りぞ

どしゃん

ぴしゃん

鳴神様は気が短い


温暖化を嘆こうと 頭を低くする他なし

お帰りになるまで 我らなすすべもなし

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ゲリラ豪雨 磐長怜(いわなが れい) @syouhenya

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