アポカリプスモード:模造の角笛
リーンズィは己の墓標のように斧槍を泥濘の雪面に突き立てた。
右腕の手甲を外して放り、滑らかな少女の白い肌を露出させる。冷却のための血と汗によって斑に彩られた右腕をじっと見つめる。
躊躇は、非論理的に棄却した。自由意志により精神活動を操作して外科的に意を決する。演算装置の上にある象られた魂、そこからもたらされる偽りようのない感情に荒れ狂う精神が、統合支援AIユイシスを介して、アルファⅡモナルキアという機械へと伝達される。
兵士が反応する。選択的光透過機能を備えたバイザーの下で、凪いだ海の如く青い発光を保っていた二連二対のレンズが、狂気の月光を想起させる燃え上がるような赤へと変じた。
『非推奨です』
ユイシスの声が非難の色彩を孕んだ。
『エージェントの喪失を、アルファⅡモナルキアは望んでいません。特に貴官は、アルファⅡからの期待を強く受けているのです。現在のアルファⅡモナルキアが破棄されても、連鎖崩壊演算とエルピス・コア、そして貴官が健在ならば、選択肢は残ります』
『自棄になって、勝ち目の無い選択肢に飛びついているように見えるか? サイコ・サージカル・アジャストによる強制情動切除は起動していない。私は冷静な思考でこの決断をしている』
『非推奨。非推奨。非推奨。アポカリプスモードに準ずる措置を試行するのは時期尚早であり、検証も未完です。安定性に関して、一切の保障がありません』
『あの機体を、アルファⅡウンドワートを上回るには、我々もアルファⅡモナルキアとしての機能を使うしか無い。違うだろうか、ユイシス。意思決定の主体として、キルナイン・モードの使用を要請する』
『……要請を受諾。エルピス・コア、オンライン。生命終局管制装置、限定解除』
『弾頭選択、
『使用が許可されるのは、現状の生命管制で制御可能な範囲のみです。強制停止の可能性の考慮を』
『その時は君だけが頼りだ』
『こんな時だけの信頼は非推奨です。ミラーズも不誠実さを非難するでしょう』
『今後の参考にする』
『今後があることを望みます。……準備はよろしいですか?』
『とっくに出来ている』
後方で狙撃姿勢を取っていたアルファⅡの重外燃機関の発電機構が、一際強く震動を始めた。
ウンドワートもそれに気付き、『これは……』と戸惑ったような言葉を発した。
だが先制攻撃の素振りはない。
先に
アルファⅡモナルキアの操る兵士の肉体、その指先の生体合成区画へ悪性変異体の因子が装填される。左腕のガントレットの継ぎ目から黒い血が零れ、やがて静止した時間を埋め尽くさんばかりに煙が止めどなく吹き出した。
『生成完了』『危険:第四種溶原性隔離指定物質/鎮圧拘束用有機再編骨針弾』の文字がリーンズィに視界に投影される。
ウンドワートには、その表示は見えないはずだった。
しかし、敵方の重外燃機関の回転数が上がる気配をリーンズィは感じた。
仮にも同じアルファⅡの名を冠する機体である。悪性変異発生の予徴を解析できないとは、リーンズィも思ってはいない。
ウンドワートは、アルファⅡの名を冠する己の鏡像が、アルファⅡモナルキアが何のためにこの世に生み出されたのか、今、この瞬間に、勘付いたようだった。
『……正気では、ないな』
大兎の騎士は嫌悪感の乗った唸り声を吐く。
老人のような言葉遣いから変じたその口調は、冷淡で、突き放すようでもあり、宥め賺すようでもあった。
『見誤っていた。貴様は正真正銘、嘘偽りなく、戦闘用ではないのだ。何故超高純度不朽結晶のガントレットで格闘戦を仕掛けてこないのかと考えていたが、その戦闘能力は自衛のための――否、手と足が付いていて自力で移動出来るからというだけで備わった、単なる付属物に過ぎんのだ。そこに貴様の本質はなく……そして、自分たちが何をしているのか……分かっていない』
嘲笑うと言うよりは、大法廷で罪状を読み上げる審問官のような厳粛さを漂わせている。
リーンズィは半分だけしか残されていない顔で獰猛に微笑んだ。抉れた頬の下側で、髑髏の如き上下の歯が軋んだ。怨嗟を飲み込む亡者のように。
白い兎の大鎧は、押し殺した声で問う。
『ついに本性を見せたというわけだ。何が目的だ、調停防疫局のアルファⅡ。私の歴史には存在しないスチーム・ヘッドよ!』
『私は……ありとあらゆる手段を講じて、不要な血を流すものどもをこの世界から消し去る。ミラーズを、私の愛する者を奪わんとするもの全てに、沈黙を与える』
混濁し始めた擬似人格演算に、いずれかの記録媒体から言葉が流れ込んでくる。
『……見も知らぬ汝らが神よ、命脈途絶えし、名だたる者よ、私の冒涜を私の罪として記したまえ……願わくば、この不浄の魂が、血の盟約で明日を繋がんことを……』
『物狂いどもめ! これ以上の情けはかけない、かける必要がない。貴様らのような存在こそが真の敵だ。よもやヘカントンケイルともあろうものがこのような怪物を見逃すとは……貴様に明日などありはしない。破片すら残さず、貴様らの全存在を抹消する。クヌーズオーエには持ち込ませない!』
『しかし、
『約束は違えない。我が最強で以て捌ききり、貴様らの存在が、我らの歴史に不要であったことを証明する。さあ最後の足掻きを見せろ、呪われた機能を曝け出せ。その腐れた思想を全て否定して根絶やしにしてやる!』
純白の機械仕掛けの大兎は、全兵装に雷光を纏わせ、肉食獣の如く前傾に構えた。
『それこそが当機体、人類文化継承連帯のアルファⅡウンドワートに課せられた使命であるがゆえに』
対峙するリーンズィは腐れた花のように微笑んだ。
『ならば、ならばどうか、私に壊されないでほしい。私は君とは違う。君に壊れて欲しいとは思っていない。使命に生きるというのならば……私たちはたぶん……思ったよりも、似た者同士だ』
少女は腰部のエンジンのスターターロープをさらにもう一段階強く引いた。
オーバードライブのリミッターを解除。究極的な身体限界、不可逆の境界線を越える寸前まで加速された知覚野が、さらなる崩壊の深淵へと沈み込む。
視界の一切が終焉の黄昏、砲金色の薄闇に糊塗される。
肉体を崩壊させながら全速力で駆け出した先には、オーバードライブに取り残されて防御姿勢を維持するポーキュパイン。その巨体を昇ってデサント用の取っ手を掴み、もう片方の手で斧槍をしかと握りしめ、全身の筋組織が破断しては再生する不快感に耐えながら己の体を弓に見立て撓め、筋出力をインバネスコートの下の両足に集約させていく。
『我々の同胞を盾にするか。つくづく見下げたスチーム・ヘッドだ……アレックスとは古い付き合いでな、貴様を完全破壊する理由がまた増えたぞ』
オーバードライブのレベルを上昇させても、ウンドワートの知覚から逃れることは出来ていない。ジャミング代わりに投射される静かな怒りの言葉を、リーンズィは甘んじて受け入れる。罪悪感が無いでもなかった。
『結果的にそういう形になったことは謝罪する。足場に使えるのが彼しかいなかった。彼まで巻き込む意図は私には無い』
『浅はかなことよな。いや、憐れと言うべきか。だが、無意味な踊りもそれで終わり。我が同胞への無礼は赦してやる、特に赦してやる。最後の慈悲をくれてやる。何せ対価は、貴様という三下の存在の、その全てなのだから』
『私もこの奇貨を使うのは初めてだ。代金として足りれば良いが』
リーンズィが、巨人の肩から己が身体を蹴り出してウンドワートの方向へ自身を射出した。
その最中、不可視の速度で不朽結晶の斧槍を投擲。やはり難なく爪に阻まれ、巻き取られる。
大鴉の如き少女の肉体は、元よりその一撃に期待していない。
最初の一撃を捨てているのはウンドワートも同じだ。大兎の鎧はもう片方の腕部を、五本の爪で太陽を掴まんとばかりに高く掲げ、今まさに振り下ろそうとしている。
だが、あえてその手で切り裂きはしない。
『……最後まで戦闘能力は凡程度だったな、アルファⅡモナルキア。見え透いているぞ、このリーンズィとかいう機体に組み付かせて、こちらを拘束する算段だろう。そしてカースド・リザレクター誘発因子入りの不朽結晶弾頭をこの私に撃ち込む。全くおぞましい兵器、おぞましい戦術だ。吐き気がする。しかし、このウンドワートにそんな欠伸が出るような遊び玉は当たらな……』
リーンズィの行動は、ウンドワートの予測とは正反対だった。
オレンジ色の髪をした少女は、組みつくそぶりすら見せなかった。
脚部が砕け散るのを覚悟して大地を蹴り、自身の殺人的な加速度を強引に減衰させ、土塊の飛沫をウンドワートの純白の装甲へと思い切り浴びせつける。
そして硬直して腕を止めたウンドワートへと、血反吐を吐きながら笑みを投げかけて、後方へと高く跳躍した。
やろうと思えば、ウンドワートはその瞬間にリーンズィの胴体を爪で突き刺し、四肢を切り落とし、頭部を粉砕することが出来たはずだ。
しかしそうはしないとリーンズィは信じた。
この純白のスチーム・ヘッドは先にオルガンを弾かせると誓った。
そうでなくても、アルファⅡモナルキアの正体を、実際は掴みかねている。
リーンズィという端末が囮として、あるいは自律稼働するトラップとして、どの程度の機能を隠しているのか、測りかねている。
あるいは、あるいは……。
『……ほう、今のは、ヴァローナの戦闘機動か……懐かしい』
飛び立つその漆黒の姿に、白い兎はある種の儚い幻を見たようだった。旧知の仲だったのかもしれない。感傷が、判断を遅らせたのだ。
『なんにせよ無駄、無駄。射線も速度も完全に把握している。どんな小細工をしようとも……』
アルファⅡウンドワートの二連二対のレンズが、否定するべき呪われた現し身、アルファⅡモナルキアへと向けられる。
そして、言葉を失った。
蒸気加速式多目的投射器。
その銃口は、アルファⅡウンドワートを狙っていない。
照準の先には、空へ舞い上がり、墜落していく少女が一人――。
『貴様――!』
『やっと、私が一手先んじた。君に命中させられるなどとは、最初から思っていないんだ』
血を滴らせる、不朽結晶と肉で編まれた忌まわしき異物。
悪性変異を誘発する凶弾、鎮圧拘束用有機再編骨針弾。
射出の衝撃が、凍てついた大気を揺らす。
その弾頭は狙い過たず――
インバネスコートを広げた少女の、か細い右腕を貫いた。
『……この弾丸を受け止めるのは、この私のほうなのだから』
途端、少女の白い肌から花の芽が吹き出して、青い薔薇が咲き乱れる。
全ての演算能力を投入して変異を完全抑制しようとする生命管制を、偽りの熱情を宿した少女は、意志と思惟によって強引に黙らせた。
上腕部までを捨てる覚悟で歯を食いしばる。右腕の筋繊維が解かれて再構築され、神経束が独自の意思を以て新調を開始し、血流を遮断した血管が蛇蝎のごとき狂騒に猛り、細胞の一片一片までもが異形の蔦へと変じていく狂気的光景に生体脳が悲鳴を上げる。
リーンズィは、その混沌を、混沌のまま、受容した。
『ば、かな……どこまで狂うておるのだ……』
ウンドワートの巨体が、総毛立ったように後ずさる。
『自分自身に変異を……何を……何を考えて……』
現われたのは、片手に奇異なる花束を掻き抱いたかのような異形。
千の剣先を備えた青い薔薇を従えた、宙に浮かぶ名も無き黒い鴉の騎士。
右腕を爆発的に変異させたのも束の間、急激な質量の増加と変異は、容赦なくリーンズィの肉体を大地へと落下させた。
『ここまでだ、ここまでだアルファⅡモナルキア! オルガンは確かに弾かせたぞ! これ以上の
落下の瞬間をウンドワートは逃がさない。
瞬時に姿を消して肉薄する。
その既知の宇宙の外にある機動力を、変異の高揚と嫌悪とに身を震わせるリーンズィは知覚しない。
だが肉体は既に対応していた。
殺戮衝動に支配されたヴァローナの人工脳髄を解放して右腕の制御系に接続。赤く変色した瞳が見えないはずの残像を追い、ただ増殖するための餌を求める青の波濤となった青い薔薇の群れは一本残らずヴァローナの憎悪に呼応する凶刃と化し、不可知領域から攻撃をしかけてきた機械仕掛けの大兎へと瞬時に殺到する。
十の爪による斬撃を、千の矛が圧倒的な物量で精密に迎撃し、押し退けた。
不利を察したか、ウンドワートは再び不可視化して跳躍。
青い薔薇の軍勢の射程外へ逃れた。
己の爪に視線を落としながら大兎の騎士は呟く。
『……問題ない、驚いたけど、凌げないほどじゃない。大丈夫。やれる。ウンドワートは無敵のまま』
その言葉は、自分に言い聞かせるようだった。
『しかし、しかしこれでは、あまりにも……』
純白のスチーム・パペット、継承連帯最強の兵士には、もはや慢心や容赦は存在しない。
その永久に朽ちぬことを約束された装甲に宿るのは純然たる殺意であり、四枚の不朽結晶製レンズに憤怒の炎を滾らせながら、おぞましき外敵を屠らんとする戦士の勇猛さで決然と吠え猛る。
『アルファⅡモナルキア! 貴様は、もはや怪物では無いか! カースド・リザレクターなどよりも、よほど見るに堪えない!』
『……怪物同士で仲良くはしてくれないか』
『同類などでは断じてない! そうか、本当にとっくに狂っていたか。我が鏡像同位体、知らぬ世界の果てから来た姉妹よ、アルファⅡモナルキアよ! 哀れみすらも貴様には惜しい! 調停防衛局とやらは何をしていた!? 不死病を玩び、そんな機体に貴様を仕立てて、世界をどうするつもりだった!?』
『全ては争いを無くすために』
『その方策が誤りだと、不死の蔓延した世界を見れば分かったはずだろう! 貴様たちの世界もきっと不死病で滅んだ! そうだろう、不死病で世界を何とか出来ると信じで、滅ぼした! 間違った結末を幸福と誤認した!』
『そうなのかもしれない』
『ああ得心した! 貴様は狂人どもの見た夢の欠片、その化身だ! 狂った夢は終わらなければならない!』
空間を揺るがす怒号の放射を浴びながらも、リーンズィの熱に浮かされた意識は、どこかでウンドワートのことを排除していた。
変異の灼熱感に身悶えしながら、異形の右腕を広げた少女は、どこか艶然とした笑みで応じる。
『ああ、狂っている。きっとそうだ、私はどこかおかしくなってしまっているんだ。だって、彼女のことしか、ミラーズのことしか、考えられないんだ。このアルファⅡは、私、リーンズィというエージェントは、きっと狂ってしまっている。彼女に付けて貰ったこの名前が、愛しくて堪らない……』
肉体の一部を意図的に悪性変異体へと変貌させる、最悪の例外処理。
そこに正常な思考が介在する余地などあるはずもない。生命管制は悪性変異の極限状況下でのコントロールに費やされ、人格記録演算安定化の優先順位はその下に付けられている。リーンズィという少女の肉体自体が危機的状況であるからだ。
だが、戦闘に支障は無い。思考や演算がウンドワートに追いつけなくても、外敵に自動的に反応する悪性変異体、<青い薔薇>に書き換えた腕ならば、人格演算を遙かに超越した速度での戦闘が可能だ。
想定以上のスペック。きっとやり合える。しかし、気を抜けばあっという間に生命管制が崩壊して、全身が青い薔薇の蔦になり、大地に崩れ落ちるだろう。
蜘蛛の糸が如き儚い感情が、ただリーンズィという名の少女に収められた魂を駆動させる。
薄氷の上に立つ肉体を駆動させる感情は、取るに足らない些細なもの。
出現と消失を繰り返すウンドワートの猛攻を人体を養分として増殖し続ける青い薔薇の軍勢で迎え撃ちながら、遙か後方で氷像のように佇む金色の髪の少女へと、熱の籠もった視線を向ける。
どうすればミラーズを守れるような自分になれるだろう?
どうすれば、君に愛してもらえるような、たった一人の誰かになれるだろう……。
そんな、稚拙で、傲慢で、何より切実な。
どうあっても交わらない世界に、それでも叫んで、爪を立てるような。
業火のように少女の肉体を焦がすその感情は、狂気だ。
愛ではあるのだろう。
少女は自覚しない。
恋をしているのだろう。
少女は自覚しない。
愛も恋もアルファⅡモナルキアの中には、本来存在していない。
だからこれは、リーンズィという端末に生じた、泡沫の夢にも似た思慕の情熱。
その疼痛は、胸を焦がす愛の熱はあまりにも脆い。
呆気なく砕け散り、砕かれたステンドグラスのように鋭利なその一片一片が、理解の及ばない感情の刃先となって偽りの魂を引き裂いていく。
リーンズィは唱える。だが知るが良い。砕かれた心の欠片は、時として不滅の刃よりも鋭く、凄惨な血と暴虐をもたらすのであると。
リーンズィの四肢を青い薔薇の蔦が這う。
少女の裂けた頰からは、笑みの形に歪んだ歯が覗く。
これなるはアルファⅡモナルキアの真なる機能、アポカリプスモードの片鱗。タロットのXX番、審判に準えてダブルクロスと仮称されたその力には,明瞭な枠組みが無い。アルファⅡモナルキアに仕込まれた、使用可能だが選択不能な未完成機構の一つ。ルールの外にある鬼札の一枚。
世界を終わらせるための角笛の、模造された失敗作。
静謐にして不滅。この晩節の混沌にあって、真に恐るべきは偽りの魂。偽りの魂に充填された感情には終わりがない。死を許されぬ魂に狂気の際限はなく、拡大し続ける狂気は、やがて全てを崩落させるだろう。
『さぁ、本当の戦いを始めよう』
少女は嗤った。
『アルファシリーズ同士の戦いを、始めよう』
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