血の洗礼①

 大地すら煮え立つようだった。

 全身を濡らす血と汗は甘ったるく、外気の異常な高さも相俟って、リーンズィは沸騰した蜂蜜酒に頭の先まで浸かっているような感覚を得た。

 上昇し続ける気温に対処するために互いに血を塗りあって冷却を進める。

 世界を塗り潰す狂気的な光芒は刻々とその強さを増す。鮮血色の光に包まれた荒野で、互いを互いの全てとする少女達の姿は嵐の丘で揺れる青い花に似ている。

 血液が蒸発し、体熱を奪い、甘い匂いで周辺の大気を満たす。


 リーンズィは大量出血で正気を失いかけていた。

 花嫁のブーケのように金髪を広げた矮躯の少女、調停防疫局と約定を結んだ彼女だけは保護しなければならない、というノイズのような脅迫観念だけが浮かんでは消える。

 あっという間に処理能力が限界を迎える。

 元よりこのような過酷な環境適応が可能な人工脳髄ではない。

 そもそも、今現在、彼女の身体を操っているエージェント・リーンズィに至っては、ほとんど全ての活動に関して、何の経験も蓄積されていない。

 アルファⅡとユイシスならば豊富なデータベースを参照して状況に対応するためのプロトコルを即座に用意するのだろうが、リンクを切断されたリーンズィは、彼ら調停防疫局の残滓を有するだけの、どこまでも無防備な一人の少女に過ぎない。

 ミラーズを血液の蒸発で冷やそうとしているが、実際には、リーンズィこそがミラーズによって保護されていた。

 流出する血液を冷却剤として扱う手つきは、ミラーズの方が余程巧みだった。どこにどのように血を塗れば致命的加熱を遅らせることが出来るのかミラーズは熟知している。リーンズィの手つきなどは母に縋り付く乳飲み子のようだ。


 ボブカットの髪から垂れた血と汗が額を伝って涙のように荒野に落ちる。

 リーンズィは混濁した意識のまま作業を続けた。背徳的な美を集約したあどけない笑みに導かれるがまま、ミラーズの頬の香りに溺れ、彼女を救おうと必死に血を捧げる。

 麻薬的な芳香が危機的状況を欺瞞していたが、それも長くは続かない。

 世界は発火しつつある。


 悪性変異の進行を意味するアラートが耳朶を打ち、混迷が一瞬でリセットされる。

 我に返っても出来ることには大差が無い。

 途切れそうになる息を辛うじて繋ぎながら、ミラーズに血液を与え、あるいは呑んで、水分を回収する。

 この作業には、あるいはそれ以上の意味があるように感じられた。

 血の交換。魂の連結。血を失い、また血を補う度に、リーンズィは己が変性していくのを感じた。

 ミラーズも同様に、冷却と水分補給に腐心している。

 動作が的確であるにせよ、肉体の体積が小さい分、大量の出血に伴うダメージは彼女の方が深刻なように思えた。火照ったような表情は消え失せて、もはや酷熱と流血とによって負けて青ざめつつある。

 ただ苦しげに息をしている。

 リーンズィは、己の胸こそが締め付けられるような気がした。

 自分が何とか彼女を救わなければならないと再び直観した。

 さらに己の腕の多くの部位を噛み切り、出血量を増大させる。

 血も無限に造れるわけではない。リスクの大きい行為だが、使用している肉体ヴァローナは元々は戦闘用スチーム・ヘッドだ。多くの死、多くの苦痛を体験しているはずだ。デッド・カウントは推定で数百回を超え、再生能力は非戦闘用であるミラーズよりも圧倒的に高い。

 内臓が幾つか転換されて、無くなってしまっても構わない。

 この時さえ凌げるならば。不死病患者は何度でも蘇る。

 

「意識を、意識を保たないと。私がやらないと……」


 ミラーズの体を懸命に冷ましながら、リーンズィは彼女に、そして自分自身に呼びかけた。

 焼け石に水、という言葉が脳裏をよぎる。

 何と懸命で虚しい苦闘なのだろう。自嘲の念さえ湧いてくる。

 ミラーズの肋骨の浮いた繊細な胸元に血の海を作る。

 それが一瞬で蒸発して、大した冷却効果が得られないのを、冷静な思考で観察する。

 噎せ返るような花の香りすらも皮相なものに感じられた。

 不滅の花とて、太陽に焼かれれば燃えてしまう。

 悪性変異が始まってしまう。

 その真実が恐ろしくて、リーンズィは己の全て後を捧げる覚悟で、ミラーズの救護を続ける。


「もう少し、もう少しのはず……」


 ああ、しかし、それで何が変わるというのだろう。

 世界のどこに逃げ場があるのだろう?

 ミラーズが動かなくなる。気を失ったように見える。

 だが噛み切った腕は再生していない。血は未だに漏出を続けている。

 彼女はまだ諦めていない。

 リーンズィを助けようとする意志が、傷口の再生を阻害している。

 傷口から零れる血。

 一滴も無駄には出来ない。リーンズィは小さな手に縋り付いて啜った。

 そうしながら、取得できる限りにおいて、身体状態を確認する。


 不滅の肉体であってもここまで体外が加熱され、そして血液の流出が継続すれば、人間存在として遠からず終焉を迎える。ナトリウム等の排出や回収は人工脳髄が制御しており、神経系は正常で、人格の擬似演算や身体操作にはまだ支障が出ていない。完全に生体脳が破綻するまでにはまだ猶予がある。

 だが、身体冷却のための水分消費に、再生能力がまるで追いついていない。

 血液や汗と言ったものは、短期間の活動に不能な臓器を転用すればある程度供出が可能だ。だがその足掻きも永久には続けられない。脾臓や胆嚢といった臓器の分解で補える限界点を超えつつある。


「まだなの、か、アルファⅡ……?」


 旗を掲げた逆光の影、異様なる己自身に、少女は問いかける。


「……この灼熱は、夜明けの一瞬だけというわけでは……ない……のか……」


「謝罪する。見通しが甘かった。そうだと考えていたが、違うらしい」


 ヴァローナはアルファⅡモナルキアを見上げた。

 二連二対のレンズを黄色く変色させた兵士は、灼熱の地獄で平然としていた。

 狂気じみて巨大な太陽に、巨躯と不朽結晶のヘルメットの歪曲した影が佇んでいる。

 高く掲げた旗の、刃に絡みつく二匹の翼ある蛇の図案。

 この機体がこの旗を掲げている限りはきっと大丈夫だ。

 無根拠な安堵にリーンズィの琥珀色に変色した瞳が潤むが、それすらすぐ蒸発して消えてしまう。


「まさか、だまされ……たの? フリアエに……」


「これは気象の問題だが既存の常識が通じない。認識の齟齬があった可能性もある。一概には言えない。ここは都市焼却機フリアエを信じるしかないだろう。そのうち状況は好転すると。それよりも、ミラーズの状況はどうだ。私からは君が陰になっていて見えないし、私の方でもユイシスの解析が読めない。それどころではないからな」


「ミラーズは……」


 朦朧としており、呼びかけても意識活動の兆候は薄い。こういう状況には慣れているような素振りをしていたが、嘘だったのだろう。リーンズィを安心させようとしていたのだ。


「……無事ではなさそうだ。生命維持に処理能力を全て費やしている……素体が小さいせいで、私よりも……耐久力が……」


「事態は深刻そうだな。私にしても、もはや冗談の一つも出てこない」


「……日よけになってもらうのは良いが、そちらに問題は……?」


「アルファⅡモナルキアに対して懸念は無用だ。私と君では生命管制のレベルが違う。既に自己破壊プロセスを実行して、この環境に合わせて身体を再構築している」


「……ずるいな。涼しい顔をして……」


「君も涼しい顔と言われる部類の造形だと思うが。いや、冗談だ。こういう冗談でいいか?」


「え、ここで聞かれても困る……」手から血を啜り、己のひび割れ始めた唇を舐める。「適応状態の共有はしてくれないのか?」


「もちろん、この適応を独占する意図はない。ユイシスが適応の詳細を君たちに合わせて改変しているが、まだ時間を要する。全く規格が異なるボディだ、下手に同期させても毒になる。ただ、転送開始まで、君たちはもたない可能性が出てきた」


「で、は……では、移動を、再開するか……? どこか、大きな、遮蔽物を探さなければ、ミラーズが……でも、で、……でも、何も見えない、何も見えないのと言うのに……ミラーズ、大丈夫か? ミラーズ……感触はあるか……?」


「う、ん……?」


 呼び覚まされたミラーズが、焦点の定まらない目でリーンズィを切なげに見た。

 すぐに目を閉じて、リーンズィの手を握り、傷口に口づけする。

 血を啜る。

 絶え絶えに言葉を紡ぐ。


「む、無理……世界がぐるぐるしてる……立ち上がるのは……駄目かも……」


 少女たちは、空から降り注ぐ沸騰するような熱を感じながら、絶望の怖気に身を震わせた。

 道標などどこにもない。

 ここにあるのは、破滅だけだ。


「ほかに、みちは……? プランは……」


「これ以上のガイドは、あるいは無意味か。私も演算能力をユイシスに譲ることにしよう。もしも次に私が発話したら、それはコロネーション戴冠・プロトコル実行の合図だと解釈して欲しい」


「……そちらのからだを、みすてるのか……? 同じ不死病の……かんじゃだ……」


「いいや。この肉体の持ち主は君たちを守るのだ。我々や君よりも以前からの、調停防疫局のエージェントだ。肉体を提供した彼は、調停防疫局のエージェントとしての使命を全うするだろう」


「わたし……」喉がひりつく。己の血を飲み、リーンズィが抗弁する。「わ、わたしたちも……えーじぇんと……だろう……わたしをつかえば……」


「否定する。戴冠するまでは、君たちは徴用されただけの、ただの感染者だ。意識を転写されていたとしても責任は我々にしかない。少なくとも最初の犠牲は、この肉体でまかなう。どうか持ちこたえてほしい」

 

 気休めにしかならないが、とアルファⅡはナイフを抜き取った。


「スヴィトスラーフ聖歌隊風に言うならば……これは、君たちのために流される調停防衛局の血、契約の血である」


 そしてヘルメットの下に刃を宛がい、己の頸動脈を掻き切った。

 アルファⅡモナルキアは特殊仕様のスチーム・ヘッドだ。

 一度起動してしまえば、その性能は向上し続ける。

 重外燃機関の冷却に大量の血液を消費する仕様上、特に肉体の造血能力は極めて高度に適応が進んでいる。切り裂かれた首から噴き出す血はまさしく恵みの雨となってリーンズィたちに降り注いだ。

 目が醒めるような赤い色。

 花の香りがする、生暖かい不死の契り。

 リーンズィがひとときの恵みの雨に溜息を吐いていると、金色の髪をした乙女が目を覚ました。

 譫言を言いながら血を掬い取り、リーンズィの額を指でなぞった。

 押し当てられた指の生温い感覚。

 それは何かの洗礼なのかも知れず、祝福なのかも知れなかった。

 リーンズィが意味を問う前に、ミラーズはまた意識を失った。


 冷却用の血液をスプリンクラーのように噴射した後、それきりヘルメットの兵士は沈黙した。放出可能な血液を使い切った様子だった。

 日差しは一分一秒ごとに光量を増大させていく。

 反射光に網膜を焼かれるせいで、一瞬でも瞼を開いていることが困難になった。兵士の作る影にすら、煮え立つ空気が容赦なく注ぎ込まれる。リーンズィもミラーズも焼け付く空気から懸命に酸素を取り入れ、肺を損傷させながら息を吐く。

 数分間降り注いだ血の雨のおかげで多少は限界点が遠のいたが、リーンズィからは脾臓も膵臓も既に失われた。あとは肝臓の他、生存に直接必要ない臓器を転換してつぎ込む。

 それでもやはり体組織の加熱に冷却が追いつかない。血液を冷却剤として互いに融通するのも不可能になりつつある。

 閉ざされた視界に表示されている文字を、痙攣する瞳が追う。

 エージェント・ミラーズ、悪性変異進行率57%……エージェント・リーンズィ、悪性変異進行率70%。

 危険な領域だが、肝臓が消滅する程度ならばリカバリーは可能だ。腎臓や肺を失っても、脳髄や心臓といった部位が健在ならば対処できる。

 ただし、さすがにこれらバイタルパートに影響が及ぶと、悪性変異は致命的に進行してしまうだろう。


 リーンズィは造血が完了した分の血液を、腕の傷口から、ミラーズの体へと浴びせた。

 いっそ体組織表面の維持を放棄することも考えるが、それもリスクは大きいと思い直す。

 不死病患者とは、言ってしまえば恒常性という一枚の布袋に収まった存在だ。皮膚組織は恒常性の最も外側に位置する部位であり、あるいは人体において最も表面積の大きい器官だと言っても良い。

 これらは頭頂から爪先まで過剰なほど精密に連携している。変質・壊死させる部位を狭い範囲に留めるのは至難の業で、操作に失敗すれば、各所で連鎖的に崩壊が始まる。

 そうなれば生体脳髄にまで影響が出かねず、この場合も悪性変異の進行は止められなくなるだろう。


 思考の迷妄を無視して、空からは無限の灼熱が墜落してきて地表で潰れ何もかもを塗り潰す。

 緋は火に連なり、凄惨なる死の近親者として懸濁した水源の澱のように漂って空気を満たし、少女たちを溺れさせていく。

 ここで私の、アルファⅡではない私の旅は、終わってしまうのだろうか。

 いったい何を調停すると言うんだ? 

 無力な金髪の少女に血を与えながら、リーンズィは自問する。

 何を調停すれば、どうなるの……?


 二つの小さな肉体を飲み込んでいく、光で編まれた血河の奔流。

 この世界は何千年も前に終わった後なのだということが、失血の冷たさに震えるリーンズィには、もうはっきりと分かっていた。

 明確な言葉として思考してしまえば、逃れられぬ絶滅が己らの身にも降りかかってくる。

 そんな実感があるものの、ミラーズを救いたい、彼女だけでも助けたいと願っている間だけは、少しだけ気にならなくなった。

 そして、だしぬけに、それこそがユイシスの施した認知機能ロックの一端なのだと気付いた。


 この世界にいれば、星ごと終焉を迎えかねない。

 そう確信してしまえば、精神外科的心身適応では処理出来ない、人格を崩壊させる規模の、宇宙的な絶望が襲うだろう。

 そうならないようにユイシスが配慮をしてくれたのだ。

 だが、もう気付いてしまった。どのようなプロテクトをかけたところで、壊れかけの生体脳髄の認知機能に対して適切なマスキングを続けることは出来ない。

 この状態でいつまで発狂しないでいられるものか。

 一秒ごとに、ミラーズに割くためのリソースも、リーンズィの肉体を維持するためのリソースも喪われていく。

 風景が色褪せる。強迫観念じみた恐怖感が増していく。怒り狂って膨れあがった太陽は地表を残らず焼灼すると決めているようだった。

 その見境のない暴虐は、やがて自分も、この儚く小さな少女の骨肉すら灰にしてしまうのだろう。


 リーンズィは血液の提供をや断念した。限界だった。

 息を浅くしながら、生体脳に異常を来しているらしいミラーズを抱きしめた。

 自分には何も出来ない、というアルファⅡ総体からは完全に独立した諦観が生まれ、胸をかきむしりたくなるような痛みに喘ぐ。絶対にミラーズを失いたくないという感情が幽かな水分をまなじりへと集める。

 ミラーズの体から漂う芳香によって、平静な状態へ回帰する。何を不安がっているのだ、とリーンズィは己の首輪型人工脳髄、そしてヴァローナの花のような人工脳髄へと問いかける。

 一秒単位での延命だとして、それが何の失敗だというのだ。

 一秒でも良いから可能性を繋がなければならない。

 たとえ無駄だとしても、投げ出した先にミラーズの安寧などない。

 浮かんだのは、ユイシスの言葉だ。


「なにがあっても……大丈夫。私たちは大丈夫だ、ミラーズ」


 灼熱を感じる。

 不滅の衣服を絶望感が貫いて、心臓を押し潰す。

 二人の少女は発狂した太陽の下であまりにも無力だった。

 破滅の光芒が降り注ぐ世界で、瑞々しい花の香りのする互いの存在だけが、最後の拠り所だった。

 リーンズィとミラーズは意識活動をほぼ停止したまま、不安を押し殺すために互いに指を絡める。

 震えるミラーズの指を擦って慰める。

 強張るリーンズィの腕を、ミラーズが無意識にそっと撫でる。

 

 果たして、報いは訪れた。

 不意に光と熱さが和らいだ。

 即座に擬似人格演算を休眠から回復させたリーンズィが、恐る恐る目を開いた。


 雪解けの草原を吹き抜ける風のような、冷たい声が脳裏に響いた。


『ユイシスより報告します。フリアエにより予報されていた雲状生体機械群の到達を確認。上空の赤色巨星様不明熱源体の閉塞を視認しました。今後は気温の大幅な減衰が期待されます。アルファⅡから取得した適応状態の転写まで三〇秒。持ちこたえてください』


 霞む瞳で宙を捉える。


 空を、炎の海が覆っている。雲だ。燃え上がる雲の海だ。否、雲ではない。空を覆うのは雲でなく微細な塵の群れであり、肺腑を侵すそれら死灰の群れが、怨嗟の斜幕となって星の宙空を巡り、地表が炎に包まれるのを慈悲深くも阻んでいる。

 おそらくは十億単位の死灰によって、世界を焼却する炎が遮られている。

 やがて煮えたぎる世界のかまどに蓋が落とされた。

 世界の赤が一気に褪せた。

 風景は視覚が可能なレベルにまで光量を落とした。


 吹き抜ける塵混じりの風が唾液と汗にまみれた全身を刺激して身もだえをさせる。風はやがて暴風となり、限界点に達していた二人の少女の体を丹念になぞりあげて冷却していった。

 気温が急激に下がり始め、体表の加熱が緩やかに停止していった。


 ヘルメットの兵士の作る頼りない影に隠れたまま、リーンズィは半ば以上機能停止したミラーズの、細い肉体を抱き起こした。


「……う。ここは、今度こそ天国かしら」


 掠れた声でミラーズが問うた。


「天国まではまだ遠い」リーンズィは微笑を作った。「まだ、まだ遠い」


 

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