『河童』遊戯内容

大学の論文の題材として、芥川龍之介の『河童』を選んだ君。

文献を漁るのは勿論、巡礼をしたこともあるし、

精神病院の第二十三号とも面会したこともあります。

そして、いつの間にか、

「河童の国に行きたいなぁ」なんて思うように。


そんな日々が続いていた、とある初夏の昼下がり。

大学図書館の地下の書庫で、あなたは偶然河童の背中を見つけます。

背後にあなたの気配を感じた河童は、

「しまった!また見つかった」と叫び、逃げ出します。

追うあなた。逃げる河童。

河童はついに、暗い空間に逃げ込みますが、

あなたはそこに次いで入ろうかどうか迷います。

が、欝気味で厭世的だったあなたは、ついに河童の国に行く、

と覚悟を決め、その暗闇に身を投じます。

さて、あなたはどうなってしまうのでしょうか?



☆ ☆ ☆



【起】

目が覚めると、あなたは小さな小屋のような場所で目を覚まします。

伏せていたあなたをのぞき込んでいた河童は誰ですか?


1:マッグ(哲学者)ちょっとだけブサイク。

2:ゲエル(社長)資本家。奥さんを恐れている。

3:クラバック(ピアニスト)天才音楽家。「超人倶楽部」に属す。

4:チャック(医者)優しくあなたを診察してくれる医師。

5:ラップ(学生)唇が腐ってしまった苦学生。大の勉強好き。

6:バッグ(漁夫)とにかく外界に出ては出会いを求めたがる。



☆ ☆ ☆



【承】

あなたはどうやって日常を過ごしますか?


1:クラバックと音楽について語る(ピアノについて語る)

2:マッグと哲学論議をかわす(『阿呆の言葉』をネタとする)

3:バッグと一緒に漁に出る(漁業のみならず、料理について語る)

4:ゲエルと経済について語る(ゲエルは日本の経済に興味深々)

5:チャックと医療について語る(日本との医療体制の違いにつて語る)

6:ラップと学業について語る(勉強のし過ぎもよくないと納得する)



☆ ☆ ☆




【転】

のっぴきならない事態が勃発しました!


1:カワウソ達が全面戦争をしかけてくる

2:悪徳科学者が河童の国を発見し、刺客を送ってくる

3:落ちると世界が崩壊するという、天にある「三つの留め金」が緩んでしまう

4:魔法使いたちが台頭し、戦争状態に陥る

5:あなたが極度のホームシックに陥る

6:新しい人間がこの河童の国に転がり込んでくる



☆ ☆ ☆



【結】

「そろそろ、戻ろうかなとは思わないのですか?」と、

とある河童の知り合いに告げられたあなた。

ですが、【起】で選んだ河童が、以下の台詞を言いました。


1:「もう少し語り合いませんか」と引き留める。

2:「私もお供したいです」と付いてきたがる

3:何が何でもあなたを引き留める

4:「本当に元来た国に戻っていいのですね」と念を押される

5:「この国にとどまって暮らし続けて欲しい」と言われる

6:日本に戻って、河童の国を作ろうと提案される



☆ ☆ ☆



【そして未来へ】

あなたは、この河童の世界にとどまるか、現世に戻るかを決めねばなりません。

※本選択肢をもってエンディングとなります。


1~3:河童の国でくらし続ける

4~6:もと来た世界に戻る

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