7月31日 (午後9時)夏休み初日の夜

一日がとても長ーく感じた。これは長すぎる。このペースで夏休みを過ごしていたら夏休み後半にはもう家から1歩も出れないくらい疲労していることだろう。

「飯の時間だぞー」

おじいちゃんの声がした。今日は色々やったから腹減った。それは成長期の時のように。


「これは、家の裏で取れた野菜の天ぷらよ」

おばあちゃんが今日のご飯について説明してくれた。親達はもうご飯を食べ終わっていた。見るだけで分かるサクサク感がヨダレを促進させている。

「ん、お兄ちゃん箸とって」

「はい」

「あんがと」

「俺も取ってくれ」

「はいはい」

「サンキュー」

「あ!私も取って欲しいです!」

「はいどうぞ」

「ありがとうございます!」

「あ、僕もお願いします」

「ん、どうぞ」

「あ、ありがとう」

いや、お母さんか。と心の中でセルフツッコミをした

天ぷらはとても美味しく、野菜嫌いなりお君ももりもり食べていた。今日の夜ご飯は天ぷら蕎麦。蕎麦はおかわり自由学食にあったら人気ナンバーワンだろう。

ご飯が食べ終わった順にお風呂に入ることになっている。俺はたくさん食べていたので1番最後になってしまった。お風呂場はリビングから少し離れた所にあり、おじいちゃんが温泉好きなため自然が見える大浴場となっている。昔は家族で入っていたらしいが今となっては一人一人か姉妹で入るためあまり大きさを生かせてない。けれど、おじいちゃんは大きなお風呂が好きなため満足してるらしい。

やっと、順番が来た。お風呂セットを持ちいざ!大浴場へ!

「ひっろー!まじかぁ!1人で使っていいのかよ!電気代とか水道代とか気にしたら死ぬな」

年金で暮らせるのか?電気代えぐそう

俺はそんな事を思いながら体を洗い、お風呂に浸かろうとしたその時何かいるような気がした。お風呂以外は眼鏡をかけているから見えるのだが、眼鏡かけてないからよく見えない。うっすらぼやけて見える。

「誰かいるのー?」

俺は声をかけるとバシャバシャと水の音がした。

「目を閉じてて」

女の声!?高い声だが、りお君のような小さい子の声では無い。高い声でりお君では無いとなると、、、そんな事を目を閉じていながら考えていた。

ドアが閉まる音がすると「もういいよ」と声が聞こえた。ドアの方を見ると人影が見えたがもういなかった。くっそ、しっかりと脱衣所確認しておけばよかった。俺は後悔しながら風呂に入った。


「そろそろ消すぞ」

「もう少し〜」

「もう親寝てるんだからお前も早く寝ろ」

「お兄ちゃんだって寝てないじゃん」

「それは〜周回があるから」

「私も同じ」

はぁ、全く誰に似たんだか(真犯人)

「分かった。俺は周回疲れたからもう寝る。電気消して寝ろよ」

「はいはいおやすみ〜」

「はいおやすみ」

それにしても今日一日だけで疲れた。風邪も若干ひいたきがしたし、、、まぁ、夏風邪は馬鹿がひくらしいし、俺には関係ないかな

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あの夏休み 君と出会った特別な時 ぶっちー @buchiiii

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