side 磐長 怜
ふとまぶたを開けると、懐かしい光が
一拍置いて状況を
この川の蛍は生き物だけではない。魂の受け皿として調和する「
「ヒトを一体連れてまいれ。腹が減った」
すいと消えた蛍が、しばらくのち月の影で
「こんばんは。月夜に一人っきりは危ないですよ」
肩に手を置いて気づいた、【この人間は健康ではない】。目覚めの
いやしかし、ヒトでありながら人間の生活のために、病を
「私が貴方のよく知る道の近くまでお連れしましょう」
ヒトは
気付けば河原に着いていた。
「もう、迷ってはいけないよ。次は、助けてあげられるとは限らないからね」
次に迷うときは、お前はきっと
蛍が一匹、月夜の河原を飛んでいた。
月夜の火垂る 磐長怜(いわなが れい) @syouhenya
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