第7話

下着姿の奥寺指導官がベットの上に寝転んでいる


私は同じベットの端に座っている


「もう、焦らさないでよ。こっちおいで?」


「ほんとにシたいんですか?無理してませんか...?」



近くに来た奥寺指導官に抱きしめられる 



「好きな人とエッチしたいっていうのは当たり前じゃない?ずっと我慢してきたんだからね...?」



「...わかりましたよ。私だって我慢してきたので優しくできなかったらごめんなさい。」


奥寺指導官は妖麗に微笑んで私の耳もとで囁く


「大好きだよ。いっぱい愛してね?」







「おい彼方。起きろー。ランニング行くぞー」


目を開けるとそこには優斗がいた


くっっそ!!!

夢かよ....

私キモすぎるだろどんな夢だよ

欲求不満すぎるな...


「お前ニヤニヤしててキモかったぞ。」


「勝手に人の部屋入ってくんなよ。すぐ行くから先トレーニング場行ってて」


「りょーかい。」


パジャマを脱いでジャージに着替え、トレーニング場へ向かう



今考えると昨日ほんとにあの奥寺指導官とキス、したのかも夢だったんじゃないかと思ってしまうけど唇に確かな感触があった

だから夢ではないはずだ


トレーニング場の扉を開けると優斗と1人の女性がなんか喋っているようだった

私が入ってきたのに2人が気づき女性が近づいてくる

近づいてくるにつれその女性が誰だかわかった

教務隊副隊長の千曉指導官だ


「彼方ちゃんもランニングするのー?えらいねぇ、そういえば昨日遥となんかあったのー?夜中トイレ行こうと思って廊下出たら顔真っ赤な彼方ちゃんが歩いてたからさー。」


訓練の時に気づき始めたが千曉指導官はかなり頭が回る人だ。

洞察力も長けているのだろう。

あんなにチャラそうにしてる人なのにギャップやばすぎるだろ...

そのため私が奥寺指導官のことを好きなのは気づいているはずだ。

隠しても意味ないか...


「おはようございます。奥寺指導官とは少し喋っただけです。それ以外は何もないです。」


「相手、遥なの否定しないんだね?まぁ訓練の時の目線とかで確信はしてたけどさぁ。喋っただけであんな顔真っ赤になるかなぁ?もしかして人には言えないエッチなコトしちゃったとか?彼方ちゃんったら思春期だからって盛りすぎだよー?」


冷静を装え私。

ここで反応したら確信させてしまう。

けど決してエッチなコトはしていない。

そこだけは心の中でだけでも否定させてくれ


「揶揄わないでください。それでは失礼します。」


幹部相手に失礼ではあるが今回だけは許して欲しい。

相手が悪すぎる


「はーい。じゃあまた訓練でね。」


少し頭を下げて優斗の元へ向かう


「おはよう。何喋ってたんだ?」


「別になにも。挨拶くらいだよ。優斗は何喋ってたの」


「んー秘密。ちょっと口説いてただけだよ。」


「あっそ」


こうして今日も一日が始まる。

非日常だと思っていた日々は今はもう日常になりつつある


2週間ほど前まではただの高校生だった私達が今は対非政府組織の訓練生だ


この世界は何があるかわからないな


初恋の人とは7年ぶりの再会を果たし、一目惚れされ謎に両想いになっている


ほんとに何があるかわからない



父と母が死んだあの時のように。





第1章 完






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あの日の君は @coooooooo

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