団子屋だいよんわ繁盛記

マスターやっぺい

第2話

小見山に帰れば友だちもいるし、生家には妹の一家がすんでいるし、なんとかなるだろうと思ったわけである.幸いと言っては語弊があるが妹の夫は一昨年59歳の若さで亡くなったので今は妹と息子、つまり私の甥にあたる健一が暮らす私の聖歌に

転がり込み、居候となることにした。しかしちもうととはいえ、いまや他人、そうそう長続きする訳も無く

結局家賃2万5千のボロアパートに一人住まいする羽目になってしまった。今日も何もやることもなく、せんべい布団にねころび天井の節穴を眺めていたのだがそろそろ所持金もそこをつき始めていたので、なんとかせねばとか考えていた。実は私には以前からある計画があったのである.私はわかいころあるかいしゃで営業マンとして働いていたが、、仕事が好きになれずサボってパチンコばかりしていた頃があってとどのつまりは依存症、借金でくびがまわらなくなり、会社も辞め、 はじめたのがなんちゃってと言った方がいい居酒屋、店の名前は「大衆ジャズホルモン」ひ、ヒトをくったようなふざけた店名ではあったがコレが当たってテレビの取材がくるようなみせになったことがあった、その頃はかつてのパチンコ依存症だつたたわたしが人が変わった如く仕事が楽しくて楽しくてとうとう一年間一日も休まず店を開けた.それを数年続けた結果SNaのグルメサイトで千葉市の居酒屋ランキングでNo. 1になってしまった。そして某テレビ局BSの人気番組の取材を受けることになった。その後数年はまあまあ順調に行ったが脳梗塞で倒れ、廃業せざるをえなくなった。しかしすきなしごとをみつけた今となってはまた飲食店をやりたいという気持ちはすてられずにいた。それがまたくびをもたげてきてしまっ。 そうだ、商売やろう!そう思ったのは必然だった。その晩はそれを考えてまんじりともできず朝を迎えてしまった。



 

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団子屋だいよんわ繁盛記 マスターやっぺい @yappy0927

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