『完璧な回答』 (ジャーナリングRPG)

千織

第1話 完璧な回答

ジャーナリングRPG:博雅さま ver.をやってみました!

▼詳細はこちら!

https://kakuyomu.jp/works/16818093081649975575/episodes/16818093081650564872



♢♢♢


これは、ナンチャー=テヨー=ロパ国の中の、とある村でのお話。

あなたはそこに存在する『八百万相談所』の相談神官だ。

この職は王命により設置された、誰もが無料で使える相談所なのである。

様々な職業の人(モンスタ―類も含む)が、様々な悩みを抱えてやってくる。

ある者は武芸の上達のヒントを貰いに、またある者は転職を考えていたり。

あなたはどんなアドバイスをしてあげられるだろうか。


♢♢♢


ダイスを振って、出て来た出目はこんな感じ!


【導入部分】2d6 ー どんな人が助言を求めに来たのか? 6:蝶々サイズの妖精


【相談事】1d6 - その悩み事とは? 3:人生を賭けた選択をしようとしている


【解決策】1d6 ー どういった助言をするのか? 1:おすすめの書物(あるいは魔術書)を渡す


【返事】1d6 ー 相談者の返事はいかなるものか? 1:まだまだ納得がいかないようだ


♢♢♢



その日、神殿にやって来たのは蝶々サイズの妖精だった。名前はエリスという、可愛らしい少女だ。


「神官グレリオ様、私は今、人生を賭けた選択をしようとしています。どうか助言をくださいまし」


「はい、喜んで。一体どのような決断をしようとしているのですか?」


「私は人間の男子に恋をしました。彼の恋人になるために、人間になる魔法を使おうと思うのです」


「そんな魔法があるんですね」


「はい、魔法自体は簡単なのですが、引き換えにしなくてはいけないことがあります。まずは食べ物などの生活です。妖精は、自然のエネルギーを直接得て、住むところも草木の陰で十分ですが、人間になったらたくさんの物が必要なので、働かなくてはいけません」


「働くのが怖いのですか?」


「いえ、そこは仕方がないと思っています。それよりもっと大変な犠牲があるのです」


「おや、それは何ですか?」


「不感症になるのです」


「不感症ですか」


「はい、せっかく愛する人と結ばれるのに、それでは意味がないなと……」


「なるほど、エリスさんにとって性行為で快感を得ることは大事なのですね」


「はい、それは皆そうなのではないですか?」


「そういう人もいるでしょう。しかし、不感症という現象があるかぎり、それにも意味があるのです」


「と、言いますと?」


「人間には脳という実に不可解なものがついています。穴に棒を突っ込めばお互い気持ちいい……という生物の原始的機能を、さらに脳は色付けするのです」


「はあ……それはどういう意味ですか?」


「具体例を出して行きましょう。女子高生が好き、人妻が好き、熟女が好き、ショタが好き、看護師さんが好き、保育士さんが好き、眼鏡っ子が好き、清楚系が好き、ギャルが好き、NTR、BSS……などなど、行為とは直接関係のない条件に脳は興奮するものなのです」


「……それが何か?」


「これらの性的な興奮を喚起するスイッチは、行為が伴わない場面でも機能します。文字を見る、絵を見るだけで興奮できるのです。エリスさんは行為中の快感は得られないかもしれませんが、そこに至るまでに最大限のエッチなプレイを追求し、楽しんでみてはいかがでしょうか?」


「そ、そうですか……そうですね、何もしないよりかはいいかもしれません」


「ここに、スロ男先生の著作『わくわく制服ランド 〜ジイのレコンキスタ〜 』があります。ぜひこれで勉強してください」

https://kakuyomu.jp/works/16818093078148306344/episodes/16818093078661453190


「え……あ、はい……。がんばります……」


エリスの言葉を聞いた神官グレリオは、満足げにうなずいた。



(完)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『完璧な回答』 (ジャーナリングRPG) 千織 @katokaikou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ