蛍光色
君は夜な夜な星になるけれど
僕は光ることもできなくって
惨めな気持ちを隠すように
発光液を体いっぱいに流し込む
空っぽの心はよく光るから
僕自身が輝いてると錯覚して
脳が喜んでる隙に眠るんだ
だけど朝になるとこうして
蛍光色の涙が何粒も何粒も
止まらずにただ流れる
ほら、奇妙でしょう
無様でしょう
なのに君はそれを見て
綺麗だね素敵だねって
無邪気に僕に言うんでしょう
僕の役目が同じ星でなく
蛍だったらよかったのに
そしたらきっと君のこと
愛することができていたのに
melts 星るるめ @meru0369ymyr
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