悲嘆の涙も歓喜の笑い声も、銃声が等しくかき消す暗黒街に、もう一つの声がある。呪文だ。人ならざる力を振るう悪鬼らの跳梁を以て、メイザースは文字通りの魔都として顕現した。読みやすくハードな文体で、登場人物らの掛け合いやアクションはピカレスクロマンとファンタジーの良いところ取り!ことに魔術が裏社会に根差し、銃並みに浸透していて、そのくせ銃以上の脅威というのが見事!愉快痛快が知りたい方に是非おすすめです!