第3話 仲間欲しい

ダンジョンは三階層ぐらいまで行けるようになった。

ファイヤーボールとかも使えるようになった。

スライム以外にも小型のウサギモンスターとかコボルトとか倒せるようになった。

なんなら頑張ればゴブリン殺せる。

いや、魔法少女風に言うなら倒せるようになったよ☆か。

そろそろちゃんとした魔法少女装備をしたい。

ステッキと、あの可愛い服と、あと使い魔!

...それよりも仲間が欲しい...

「はあぼっちは魔法少女には絶対無いのにい」

「きゃああああああ」

悲鳴!?

もしやこれは魔法少女みたいに助けられるあれでは!?

一つ下の階層か。

「大丈夫ですかっ?って、ワイバーン!?」

「あ、ああ...」

私と同じくらいの歳の女子だった。

てか、わ、ワイバーンは聞いてねえぞ?

だってレベル30だろ?

...逃げようっ☆

「逃げますよっ」

ワープを使えばいいんだけど、ダンジョンの中では使えないらしい...

って、ことで全力疾走しましょう!

「背負います!」

いや~魔法少女こんなことしないよな...

「あ、ありがとう...」

どいたまって言いたいけど、余裕がないっ

やばいやばい追いかけられてる!

火いいいいっ

あ、出口....

「はあはあはあはあっ」

「あ、あの、ありがとうございます!」

「い、いえ...助かって良かったです...」

「あの、この恩はどうやったら...」

「じゃあ、仲間になってくれませんか?」

ああ、魔法少女なら「別にいいですよっ」って可愛く笑うんだけどお...でも今しかない!

「え、あ、私さっきパーティー追放されて置いてかれたばっかだったんですけど、

私でいいなら...」

まじか。

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魔法少女オタク、悪役令嬢に転生したので魔法少女になろうと思います 雨飴 @natsutenkiame

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