二度めの恋の過程も切なくてときめく

一度目の実らなかった恋の行方を追いかけて、偽りの花嫁となる梅芳のひたむきな想いに心を打たれます。
ひたすらかなわなかった想い人の柳毅を想う梅芳と、そんな彼を一途に思う考王殿下。
初めは師兄のことしか考えられなかった梅芳が、自分のなかにある気持ちに気づくまでの変化が、物語を通して丁寧に描かれます。

綿密に組み立てられた中華な世界感が物語全体を通して丁寧に描かれていて、皇宮に渦巻く様々な思いが梅芳と武俊煕との恋の話に彩りを添えています。
序盤から通して語られている謎と様々な伏線の数々が、後半綺麗に紐解かれていく様子を、どきどきしながら、夢中でどんどん読み進めました。

気づけば二人の虜になっていること間違いなし!

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