◆水野 達稀 みずの たつき

 ミレミアム世代。主なポジションはショート。最も難しいポジションの一つを守るファイターズの要。元はJR四国の社会人チームに所属していた元駅員。野球とみどりの窓口勤務を両立していた。

 2024年シーズン前、ボスから万波と共にレギュラー確約を通達される。

 堅実な守備とチャンスに強い強力な打撃は多くのチームのメイトから信頼されている。今年はオールスターにも選ばれたが、自身は走塁中のトラブルの負傷で離脱しており、オールスター出場を逃してしまった。

 要を失ったファイターズは一時期低迷したが、清宮、レイエスの活躍で、再度勢いづき、水野の再合流に合わせファイターズは再度勢いづいた。

 プロ入り3年目にしてショートのスタメンをつかみチームを支えた。

 しかしオフのドラフトでチームは即戦力の大学ナンバー1ショート宗山を指名、ドラフトは外れ、彼は同リーグの楽天に入団したものの、ドラフト下位でショートの守備力なら宗山を越える世代ナンバー1選手山縣を指名。

 新人お披露目イベントでも、ボスはわざと観客の前で栗山CBOに「水野くんと山縣くんどちらが、守備が上手いですか」と尋ね、栗山CBOは「それは後で裏で伝えますね」話した後、山縣の早期一軍デビューを匂わせた。

  ライバルの出現に水野は「二遊間はいいだろうと言うぐらいは、来年からやる」と闘志を燃やした。好守で結果を残すこと、オフは怪我しない身体づくりをすることを語った。

 ファイターズ内でのポジション争い、そして来季は他球団選手との争いに勝ち、怪我で逃したオールスターに初出場できるのか。またシーズンを終えた時、ゴールデングラブ、ベストナイン受賞、日本代表入りするのか注目である。

 彼の旅路はまだ始まったばかりである。


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初めてのファイターズ人物大百科 2025年版 古川慎二 @m19ki200a9ooyo9at7mrho

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