第3話
何故かは知らないが、あの日…あの瞬間に…どうして…シュガーが俺の言葉が分かるようになったのかは………結局の所分からずじまいだった。
――――――――。その日から――――数年が過ぎさり………俺は、5歳になっていた。
★★★★★
…その日、俺は、母さんの前で、頭を下げていた。……
「母さん!……母さんにお願いしたい事があるんだけど………いいかな?」
それに対して母さんは「ん?な~に?…リントがわたしにお願い事ね〜………うんいいわよ…わたしだって…息子のお願いは叶えてあげたいからね。それで―――――」
「……わ、分かった!……言うよ。―――――俺強くなりたいんだ!…だから―――」
それを聞いた…母さんは何やら『なるほど…ウンウンそうだよね……』としばらく頷いていたが、その時『聞きましたよ〜坊ちゃま〜!』と言う声と共に…シュガーが扉を蹴り破り…現れたのだった。
次の日早速シュガーによる特訓の日々が始まったのだった。
だが、その時の俺は、まだ知らなかった――――――!
「では、坊ちゃま……まずは私から行きますよ。――――――シッ」
〘カーンッ!〙
「ほら、どうしたんですか。坊ちゃま?……はやく反撃しないと ―――――。
〘カンッ…カンッ〙
「チィ……まだだ!…てぃ!」
〘カキンッ〙
「ふむ!?なかなか…やりますね。でも―――まだまだ甘いです。―」
シュガーの動きが、段々と速くなっていく。
「ぐっ、は、はやい…でも!…負けるわけにはいかないんだァ―」
木剣を…水平に構え治すと…勢いよく 切りかかった。
だが、 シュガーには避けられてしまった…
(何だかシュガーのやつ…今驚いていたような。)
「………やりますね。。そろそろ私も本気を出させて頂きます。ッッッ――――――」
その言葉と共にシュガーの姿は消えていた…
(ぐっ、一体シュガーは何処にいるんだ………落ち着け落ち着くんだ…考えろ!)その時 シュガーがよく俺に言っていた。言葉を思い出した。
「まずは「目を閉じ」次に「全身の神経を研ぎ澄ます。」そして―――――――剣を振るう。…フッ」
「お見事です。いやー私の負けです。まさかこの私が負けるなんて、思いませんでした。」
★★★
遠き日の古き約束を 天夏凛 ネル葉 (旧ネームファントム) @ATPS
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