第2話

「あ~あ…だぁぁぁ」

「どうしたの……ご機嫌斜めかのかな?…よしよし!大丈夫……大丈夫!」

その優しい母の声を聞き…眠り込んでしまった。

「スースークークー」

「あら!…ふふふ、この子ったら…いっぱい寝てすくすく育ちなさい!シュガー後はお願い」

「はい!お任せください…このシュガー!例え何人たりともなんぴとたりとも坊ちゃまには触れさせませんので!ご安心ください!」


「えぇ…それでは、お願いね!」

そう言うと、母は部屋を出ていってしまった。

(ああ…行ってしまった。待ってお願い!このメイドと二人にしないでー!)


じいー

(……………だぁ!そんなに見られると…寝れるもんも…寝れないわ!……はぁァ!)


「あ、起きた!…ふへへ〜、やっぱり可愛いいですね…坊ちゃまは…はぁ〜!食べちゃいたい!ってダメダメ!シッカリしなさい。シュガー!…ッ『パシーンッ』……、よし!……それじゃあ何して遊びましょうか…坊ちゃまが…選んでください!」

「あ、あう〜?……だぁ!!」


「決まりましたか…どれどれ…なるボドこちらですね…分かりました。…それでは坊ちゃましばらく…お待ち頂けますか!…。…コレをこうして…あーしてと…できました。

さぁ遊びましょうか!」


「コクンッ…」


「ぼ、坊ちゃま!?…もう一度だけでいいですから…ねぇ!」

(何回やるつもりだよ!?もうあれから…30回もやってるけど……飽きた!)


「ぶぅぅぅ…あう」

「もうやらない!そうおっしゃているのですね!?」

何故?こちらの…言葉がわかるのかは…わからないけど…!

「…だぅ!(そうだ!)

「そうだ!と言っているんですね。……はぁ〜、分かりました。もうあきらめます!…これでいいですか…坊ちゃま!」


「あう!」

「…お褒め頂きありがとう御座います!……ところで…なんで私坊ちゃまの言っている事が分かるのでしょう?……坊ちゃまは…何かお分かりになりますか?」


その質問に「だうぅぅ〜がう!」と答えてやった。


「なるほど…今度は…そんなの分かるかバカ!と…言っているのですね…」


(何コイツ…怖いんだけど!)


とその時…母が戻って来た。

「ただいま〜…リントちゃんとシュガーの言う事を聞いて…いい子にしてたかな!」

「アイ!」

と母に答えた。

それを聞いて母は…「そうかそうか…エライねー」と言いながら…頭を優しく撫でてくれた。それがとても心地良くて眠ってしまった。


★★★


どうも皆様…私の名前はシュガーと申します。

レモン奥様と愛しプリティー坊ちゃまの専属メイドをさせて頂いています。……


まったく…この屋敷の他の使用人達と来たら…よってたかって…奥様と坊ちゃまの事をまるで居ない者の様な扱いをしており。だからこそ…私はそれに腹を立てているのです。


旦那様も旦那様でございますよ……こんな可愛い奥様と…プリティーな坊ちゃまを――――――――許せませんね。

必ずいつの日か……目に物を見せてあげます。その時まで震えて待つがいい!です


★★★










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