第6話 終わりに

 書籍を読んで、一通り調べて、たどり着いたところは思いのほか胸糞悪い着地点でした。


 小山田圭吾氏は、法律的を犯すような身体的ないじめはしておらず、露悪的なことを記事にしてもらっただけ、その露悪さすらも編集者のせいかもしれない。

 そして、ただただ、少年時代の1人の友人を深く裏切っただけなんでしょう。


 そのことでどれだけ責められるのが適正なのか、私はさっぱりわかりません。

 この「小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相」のような擁護書籍やファンの間でエコチェンバーが形成され彼はその中で許されるのかもしれません。(いや、すでに許されているのかも)


 しょせんは30年以上前に壊した人間関係のことです。

 人はどんな罪を背負っても生きていかなければいけませんし、どこかで区切りをつけるのが社会人として当然の姿勢です。

 これだけ罵声を受けても再起する小山田圭吾氏はすごいと思います。


 それでも、少年時代の友人との思い出を「いじめの加害者と被害者」にされてしまった沢田くんのことを考えると、応援する気にはなれないなあと思ってしまいます。

 

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「小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相」を読んでみた @golgol2018

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