努力を知らないままここまで来てしまった

@rai-zo

1.

蒸し蒸しする。日本の夏はあつすぎる。玄関のドアが閉まる音を背後に聞いたばかりだというのにもう帰りたい。目的地の駅までは歩いてたったの5分。いや、行きたくない。歩きたくない。でも今日は渚叉と約束しているから、遅れるわけには行かない。...しょうがない、歩くか。

歩き始めたみさくは、約束の時間に間に合うように少し急ぐ。さっきうだうだ考えなかったら普通に行って間に合っていたのかもしれないが、今はそんな事を考えてもしょうがない。その時、手に持っているスマホから振動が伝わる。

「今駅ついたよー」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

努力を知らないままここまで来てしまった @rai-zo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画