「本音と建前を知るアプリ」そんな物作るから…大人VS子どもで、ホラーバトルの予感
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 「本音と建前を知りたい!」って、ホントにそう思うの?知らないほうが、良いこともあり事件。
やりすぎアプリで、悲劇!
「本音と建前を知るアプリ」
それ、開発しないほうが良いよ。
「本音と建前を知って、大人になりましょう」
そんなこと言うんじゃなかったと大人がくやんでも、もう遅い。
小学生たちが、そのアプリを立ち上げたスマホを植物に向けてはしゃぐ。
「すっげー!アサガオのほんねも、きけるようになるぞ」
「いいね」
「もっときれいな水をくれ、だってさ」
大ウケ。
が、大人たち学校の先生にはウケが悪い。
「本音なんか、知らないほうが良いと思うんだがな…」
がっかりきている大人のほとんどは、日本人。
「本音と建前」で生きる文化の人たちには、痛い。
使い分けてこそ、大人さ。
日常生活でも、わかる。
「あら、あら。元気にほえる、ワンちゃんですこと!」
そんなの、建前。
本音は、これ!
「その犬、うるさい。やかましい」
それは、さておき…。
ネットニュースが、騒ぐ。
「たった今入った、ニュースです!ある小学校が、放火されました!」
困ったぞ。
学校の先生の姿が、見当たらない。
「子どもたちを、呼べ!」
何か事情を知っているんじゃないのかと、小学生が警察に呼ばれることに。
「ぼくたちわたしたちは、せんせいやしょくぶつをげんきにしてあげようとしただけなのに」
なぜこんな事件になったのか、わからないという。
大人も、わからない。
「…え、そういうこと?」
子どもたちの言葉の意味を理解するまで、時間がかかったようだ。
「君たち?」
「なあに?」
「君たちは、本音と建前を知るスマホアプリを使ってみたんだね?」
「うん」
「そうか。学校の植物は良いとして、先生たちはどうなったのかわかるかい?」
「だから…。きょうしつのしょくぶつが、あたたまりたいっていっていて…」
大人には、やっぱりわからない。
「しょくぶつが、まいにちまいにちぼっちなきょうしつにのこされるのはいやって、いっていたんです!」
「?」
「ぼくたちわたしたちは、しょくぶつとせんせいたちをあたためてあげようって…」
「それで?」
「それで、せんせいたちのいるしょくいんしつからはじめて、がっこうぜんたいに火を…」
本音と建前、暑さの呪い。
無邪気な小学生の気持ちも、考えものかもなー?
こんなゆるホラー、どうでしょう?
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