第2話 キノコがただ同然
空き家問題をお忘れでしょうか。
そう、あの空き家問題は解決しているのです。新潟のある企業が政府からただ同然で借り上げすべての空き家にきのこの胞子を散布したのです。
水道もガスも通る人家として使われていた空き家は見る見るうちに胞子を受け入れありとあらゆるきのこを実らせました。一定の収穫を得る時には人家であっ たはずの建物は朽ち果てる。建物の栄養?を吸い尽くすとでも言いましょうか。そこに残るものは鉄屑のみ。その鉄屑は再生可能ですのでその業者が定期的に訪れ回収する。
この国の輸出白書をご覧いただければその利益たるや今や世界一位。きのこの様様なのです。
各タ、この国での消費量は世界最 下位、散布により胞子の霍乱によりアレルギーが大発生。季節が無くなったこの国においてきのこの生育は順調且つ強力で食べざる者の増加を生み連日 アレルギー外来は人にあふれている始末。アレルギーといえばスギ花粉を思い出される年配の方も多いかと思いますが過去の遺物。
思い出されると思いますが数十年前の3日の外出禁止令の折、本土に限り一斉に除去剤をドローンで散布。今や自生するスギを見たければ北海道、沖縄に行かなければ見られないものとなりました。スギ散策ツワーは旅行業の大きな収入源ともいえます。「好き嫌いは親の業、なんでもありがたく頂きなさい。」「お残しはゆるしません」は過去のこと。きのこアレルギーは水分と温度があればどこにでも反応し、人体に与える影響は無残且つ残酷。きのこを一日○、3グラムロにし抗 体を作る、そのレシピがクックパッドでは大反響、テレビでも連日の特集。ところ変われば品がかわる。私などはここまでしてたべなくとも‥とさえ思いますが。
ご家庭ではどうされていますか?
ちょっとそこまで @yuyyii999
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ちょっとそこまでの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます