第36話 職業訓練をめざす

2024年9月2日、ハローワークへ行きました。

Webデザイナーとして働いてみてはどうか、と夫が言うのです。

文章が下手くそで、ちっとも芽がでない昨今。来年で60になるわたしにとって、就職活動をするのはこれが最後かもしれない。

まずは職業訓練をして、技術を身につけたら、社会に出ることが可能かも……そのためには、ハローワークで受講を申し込まねば。


ということで、ハローワークへ到着。

担当の女性は、30代の小太りなおねーさん。声がおだやかです。

わたしは精神障害者2級を持っているので、その枠内で申し込めるらしい。

ただし、提出書類が山ほどある。


まずは入校願書。

氏名、性別、写真、第1志望科名、第2志望科名、住所、最終学校名など。


つぎに健康診断書。

視力、聴力、身長、体重、レントゲン写真などを1枚の紙に記して提出せよ、とのお達し。

かかりつけの医者に頼めばいいでしょう、とおねーさん。

近所の町医者に、聴力検査や視力検査の施設なんてあるわけないじゃん!

「どこか、健康診断をしてくれるところ、ご存じないですか」

わたしがおねーさんに泣きつくと、彼女は困惑したように、

「知りませんね……。かかりつけのお医者さんに、紹介してもらっては?」

無責任だな。


次に社会生活状況確認票。

☆記入者は、日常的に関わりのある支援機関の方、または訓練期間中継続して支援できる方(家族など)です。


 記述内容は、対象となる精神障碍者の生活リズムの安定性(就寝・起床時間を始めとする1日のタイムスケジュール……)そして、日常生活の自立性など。


最後に、主治医の意見書。

内容は、現在の精神状態、病状の安定度、日常生活能力の程度など。


以上、書類のアレコレでした。


根掘り葉掘り聞くだけじゃなくて、医者の意見も必要だから、書類におカネがかかります。

通学時間は朝8:30から夕17:30までで、月曜から金曜まで2年間。

通学に1時間以上かかる場所に、訓練所があります。


途中でバテたら1年間、つぎの講習が受けられないとのこと。

2年も訓練するなんて、短大と同じ。

義母の昼ご飯をその間、どうするのか。


ということで、職業訓練所での訓練はやめになりました。

受講料が高くとも、ふつうの学校で受講した方がいいのでは、などと夫は言います。


悩んだ末、夫は、2つの教育機関を紹介してくれました。

そのうちのひとつ、「ヒューマンアカデミー」のオンライン面接が、9月5日11時からあったので、その話を明日します。

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2024年9月20日 12:00
2024年9月23日 12:00
2024年9月24日 12:00

明日へのまいにち その02 田島絵里子 @hatoule

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