このあいだ、美容院へ行った時のことです。わたしは中国新聞の読者投稿欄（広場）に載った自分の投稿（『地球の歩き方広島版』についての記事）を持参し、美容師さんに見せてみました。すると、美容師さんは目を輝かせ、興味津々な様子で話し始めました。

「へえ、面白い記事ですね。ということは、もみじまんじゅうが自動販売機で売られていることを、お客さまは今まで知らなかったということですか？」

「ええ、まったく知りませんでした！　どこにそんな自動販売機があるんでしょうか？」とわたしは好奇心を抑えきれずに尋ねました。

美容師さんは微笑みながら答えました。「私が知っているのは、原爆ドームの近くにあるものです。でも、他の場所にもあるかもしれませんね。広島の観光スポットには、意外とそういった珍しいものがあったりするんですよ」

それから、美容師さんは注意深く記事を読み進めながら、さらに驚いた様子で言いました。

「あら、これも面白いですね。ふりかけの『ゆかり』が広島発祥だということも、今まで知らなかったんですね」

「そうなんです！　全然知りませんでした。あなた、本当に物知りですね」と私は感心しながら答えました。

美容師さんは少し照れくさそうに笑いながら、「まあね、仕事柄いろんなお客様とお話しするので、自然と知識が増えていくんです。

でも、この本には私も知らないことがたくさん書いてありそうですね。買いたくなってきました」

わたしは少し考えてから言いました。「2,200円もするから、無理して買わなくてもいいですよ。今度来るときに、もう少し詳しく内容を見せてあげますね。広島のことをもっと知るいい機会になるかも」

　あまりに分厚いのと、字が小さいのとで、なかなか完読することができない『地球の歩き方広島版』。でも、来年までには完読したいものです。

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