少女が願うは、前世から引き継がれた"死"の誓い。

龍の蜷局のなかにある世界、龍盤。
輪廻転生の理がある世界で、猫と人から転生した少女、冽花が、前世からの願いを叶えるために旅に出る。
共に歩むは、輪廻の理からはずれ、人々の幸いのために稼働し続ける風水僵尸、賤竜。
その願いとは、『賤竜を龍脈に還す』こと。つまり、本当の意味で殺すこと。前世で果たせなかった願いは、今世で成就するのか。
さまざまな思惑が交錯する中、ふたりの行く道とは――――。

本格中華と言っても過言ではない今作は、かなりしっかり作り込まれた設定と風水の知識を活用した、難しそうと嫌厭されがちな中華風ファンタジー。確かに難しいし読者を選ぶ作風かもしれません。

けれども逆にこの手の中華ファンタジーが好きな方にはめちゃくちゃ刺さる展開が用意されており、途中から最新話まで一気読みしました。

なにより、作者さまの文章力がハンパなく、膨大な資料が手元にあるのでは? と思うくらい専門的な知識が満載なのです✨

登場人物たちの背景もしっかり書かれており、敵側の事情もわかると複雑な気持ちになってしまうくらい、キャラが物語の中で生きています。


そんな本格中華ファンタジーを読みたい方は、今作が断然オススメです!

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