一話 インフォトレイション
この世界は異能力者が支配した世界だった
異能力者達は気に食わない物があれば、その力で一般市民を一方的にいたぶり、全てを奪い去る。
異能力というのは誰もが手に入れれる物ではない。
完全に運であり、手に入れた者が勝者で手に入れられなかった者が負け犬とされる世界。
俺はそんな世界で異能力者であり、一般市民からして畏怖の存在である。
《〘今日が学校への潜入調査の日だ。わかっていると思うが、いくら幼馴染のふりをするからと言っても、俺にグイグイ来ることは怪しまれるし、何よりお前は綺麗だから、猿共の嫉妬や恨みを買われるのや動きを封じられるのはゴメンだ。〙》
俺達は異能力者達が集う組織に買われてた人間だ。
その組織の目的は、異能力者と非異能力者の共同社会を築くことだ。
誰もが異能力を手に入れて嬉しい訳では無い、異能力が目覚めた事によって親から遠ざけられ、周りからは恐れられるようになるのだから。
異能力者も非異能力者も結局は、いつも通りに過ごしていたいという訳だ。
無論、異能力が芽生えた者の中でも荒くれ者がいないわけでは無い。
そんな荒くれ者を退治する事や、荒らされた者や地域えの援助等をするのが、俺等組織の表の活動だ。
俺等にとって家のような場所だ
その組織からの裏任務で、今日から学校へ潜入調査を行う。
そしてその任務を遂行するにしろ、生活を続ける為にも、こいつに早めに釘を刺しておいて対策wo、
「綺麗って!そんな…今日学校で私達のイチャイチャシーンを…」
《〘話聞いてたか?〙》
こいつの頭はピンクに支配され過ぎだろ
「ぇ゙へへ、これから毎日学園モノの放課後デートに、空き教室で体の重ね"愛"を、」
《〘人として恥ずかしくないのか〙》
「私は能力を貰ったのと同時に愛が歪んだのは、知ってるはずでしょ?だからこれは仕方ないことで生理現象と一緒で私にとって兄・妹物のS〇Xは私にとって本能!!」
《〘その口縫ってやろうか〙》
こんなふうに育てた覚えは無いのだがな
ただしょうがないことではなきにしもあらずだ
能力とは強さによって代償がある
俺は強い能力を手に入れた変わりに顔が溶け、俺の妹は人へ向ける感情の形が変わった。
その代償を解くことは、今まで誰一人として解けた物がいない。
っと言っても、俺の顔が溶けた事くらいは生活に置いて全く持って支障や弊害は無い。
まぁ、顔が溶けた顔を見せられないとかはあるかもしれないが、そこは自分の趣味のお陰で顔が見せられないなんざ問題、どうってことない。
ただ妹に関してはもうなんともならないし、無理だ。直したいがうん、だめだ。どうにもなんない
《〘馬鹿なこと言ってないで、さっさと行くぞ。〙》
「あぁん、待って!」
俺はそんな妹を置いて家からでる
《〘ほぉ、これは…予想もしてなかったな。〙》
学校に着いて早々、俺は狼狽えていた。
バカでかい黄金の校門がそこにはあった
紛れもない純金だ
俺は金塊をみたことがあるからわかる
組織に純金を生み出す能力者がいるからわかる
この世界でどうやってここまで、財力を集められる?
俺の足は勝手に校門まで近づきその純金に触れた
だが触れた瞬間、俺は違和感を覚えた。
金である事は確かなのだが、部分部分で何かが違う。
膝辺りと胴体の位置の辺りで、微量だが凹みを感じる。
俺が金の門を触っていると
「おい、お前!そこで何をしているのだ!」
そこには武装をした男がいた
俺は能力を使い喉元の形をとっさに変え
「いや、すまない。少し気になっただけだ」
「これは見たわかるように純金だぞ?いくら生徒だろうが、金に触れることは禁じているはずだ。」
「いや、そんなルール聞かされて無いけど、単に自分だけが触りたいだけでしょ。趣味悪」
「なんだと?いくら生徒だろうがこっちが全て温厚だと思うなよ。」
相手は怒りを露わにする
そうであれば俺はもう一度喉元の形を変えて
《〘【ジ ャ ァ、ヤ ッテミ ロ ヨコ シ ヌケ ガ。】〙》
殺気の籠もった気味の悪い声でそう放った
そう言うと武装男は少し後ずさった後に、「きょ…今日のところは勘弁してやる」と捨てゼリフを吐いていった。
「…お兄ちゃん、別に声を変える必要はなくない?」
妹が訪ねる
俺は妹の耳打ちをする
《〘わかってると思うが、潜入調査でここにいる。いつも通りの声で話していて、万が一他の生徒との不慮の戦闘になった時、声を覚えられていたら大変だろ?〙》
妹はあーなるほどといった感じで納得したようだ
「……お兄ちゃんに耳打ちされちゃった…耳が孕◯じゃったかも…今日のオ◯ズにしよ♡」
《〘なんかいったか?〙》
「なんでもないよ♪」
いま少し身の毛がよだったのだが
そんな違和感を覚えつつ校門を潜る
潜入調査…こういった任務は今回が初めてだな。
潜入調査の内容だが、ある異能力者がこの学園を建てた。
なんでもこの学園を卒業したら、( 私の能力で一つ願いを叶え、前に生きていた絶醜神の遺品を全てを譲渡する。 )といわれてる。
絶醜神とは、俺がまだ産まれていない時一時期異能力者達と非異能力者達が平和な生活を望んでいた時期があった。その時のラスボスとでも思ったら良い。
一人にして有能な異能力者100人を倒したという実績があり。
絶醜紳の異名は絶望的な強さと、そいつと戦った者が醜い亡骸となって帰って来る。
それ程の無類の強さを持っていたため絶醜紳(ぜしゅうしん)と、呼ばれるようになった。
まぁそんな絶醜紳様も所詮は人間で、豪遊をしていたせいでとある女性とチョメチョメしていたら、その女性の異能がテクノブレイクだったため、犯され死んだのだった。
そんな絶望の象徴の遺品となるとこちらも警戒しないとならない
そしてもう一つの能力を使って一つだけ願いを叶えるというのは、あまりにも胡散臭いが、何か企みが有るのだろう。
もし絶醜紳の復活を願う者がいたり、絶醜紳と近いような事が起きないように阻止しなければならない。
要するにこの学園を俺等が卒業するか、学園を俺等が潰すかのどっちかだ。
と、これからの調査のおさらいを脳内で振り返り、校内に入り指定された教室に入るのだった。
レポンシヴ ノマテラ鉢巻き石火ハッサム @Oduranod
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