レポンシヴ

ノマテラ鉢巻き石火ハッサム

プロローグ : ラバ

「お兄ちゃん、こっちこっち!」

妹の明るい声が聞こえて来る

「―――― ―――――――!」

対する兄の声にはノイズがかかっていた

「もう、早くしないと置いてっちゃうよ〜!」

「―――――!」

兄は走って妹を追う


だが


グシャッ…と

体が崩れた

足から下がバラバラになっている

足が切り刻まれたのだ

何者かによって足を切られたのだ

「お兄ちゃん!?」

妹の顔が一気に真青になる

「お兄ちゃん!?!?」

「―――!――――――!!」

切り刻まれてもなお、兄の声にはノイズがかかっている。

「やめて!!」

何者かによって、兄の首に刀のような刃が振り下ろされる。

兄の首は簡単に転がった

「―――――……」

転がった兄の頭にまた何度も刃を振り下ろされし、何度も分断する。

「お兄ちゃん!!!!」

バラバラになった兄のその姿は、元が人である事がわからない姿になっていた。

「――― …」

鋭い刃を持った何者かが妹の方に襲いかかる

「ヒ ッ!」

妹は酷く怯えていた

「―――、―――、ヤ゙ 罒ロ〙

兄の声が次第に聞き取れていく

喉元から体の下は無いはずなのに

何者かは驚いた様子で振り返った

〘ォ゙レ 之 だい゙ 絶奈 異猛毒似出□※縋△醜↕!!]][][]]

解読不可能な言語を発しながら、兄の割れた頭が戻っていく。

再び兄に向かって刃が振り下ろされる

だが


兄の割れた頭の中から、黒い手のようなものが刃を受け止める


『〘◁♢煮煮忌血▽◀⇠✬✣✓✛✡☠☠✕❖✣✥◇◇◆念☆★✢✢✚✣◀利利利▲△◑✭母樹✣✜▶▷◐殺◑◐▲✝✝魏✥▲◆◁△◀♧芽♧✭✢●~*✧♡♢◀✡」)]]」)


兄?かもうわからない者は、何か取り憑かれたかの用にブツブツと呟きだした。


兄?の離れた首も胴体に取り込まれ、足は人からなるような物では無い音を出しながら、くっつき治っていく。

やがて割れた頭も戻り、刃をへし折って黒い手は戻っていった。


体が治った兄?はその何者かに、襲いかかった。

何者かは兄の喉元を狙って、隠し持っていたナイフを刺した。

さっきまで短かったナイフは先程の刀のような刃と、同じ位の長さになっていた。


突き刺さったナイフを上に振り上げまた頭が割れた

血が散乱しそこら辺一帯が血まみれになる


兄?の割れた頭から花が咲いた

その花は何者かにツルを伸ばした

一瞬にして刀が叩かれ両腕が拘束された


何者かの腰に携えてたナイフが急に伸びだし、拘束が破れた。

そして伸びたナイフを手に取り振りかざすが


グサッと、

耳を塞ぎたくなるような音と共に

襲いかかった何者か体は、心臓部分をツルで貫かれていた。

そのままその貫かれた何者かの体を、割れた兄?の頭から体を取り込んだ。


そして完全に取り込んだ後、頭が治り兄は立った姿勢のままだった。


「……お兄…ちゃん…?」


青ざめた妹が顔したから覗きこんだ

妹は震えながら兄の顔ずっと見ていたら、突然兄の目がかっ開き、苦しみだした。


「あっ……!あぁあ!!ああぁぁぁぁ!!!!」


兄は顔を抑えうつむきだしたかと思ったら空を向く


兄の顔から業火が飛び出して来た

その業火は全てを焼き払う勢いで放出される


兄は叫び苦しみ続ける。永遠に永遠に、永遠…に…






「………ん、……夢か。」

またこの夢か。いったいこれで何度目だ。

ベットから降り姿見の前に立ち、姿をみる。

あの日以来から俺の顔は溶けたまま

目も鼻も口の形すらもない顔に、今日も今日と能力を使って黒い渦巻く顔にした上で仮面を付ける。


服装の準備を整えて部屋から出て階段を降りる

するとそこには


「おはよう、お兄ちゃん。ご飯の準備も私の準備も出来てるは。お兄ちゃんの心の準備が出来るまで待って上げるわ。」


いつも通りに妹が誘ってくるが


《〘腹が減った、ご飯にする。後お前の準備が出来てようが、俺の心の準備が出来ることなんて一生ない。〙》


不気味な声を発しながら、妹の誘いをキッパリ断る。


「それって、お兄ちゃんの心の準備が出来てなくても別にやってしまっても、構わないってことだよね?」


《〘どうしてそうなった〙》


冷静なツッコミをかまし今日も今日と、溶けた顔を隠しながら一日が始まってしまうのだった。





―――――――――――――――――――――――


ノマテラ石化鉢巻きハッサムの先制


ハッサムは書きたくなったら書く事を宣言した


て事で新作が待たれようが待たれなかろうが、書く気になったら書きます。

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