第十紹介:英雄たち

 記憶に残らないことが悪いことのようにフィクションでは言われることが多い。



 たしかに誰からも生きていた物語を覚えられない孤独ははかりしれないかもしれない。



 でも時代は変わった。

 誰からも覚えられなくても僕たち、私たちの尊厳そんげんは破壊されない!



 誰にも邪魔はさせない。

 覚えてられていたって英雄たちは助けてもらえなかったのだから。


 解脱げだつして全てこちらから忘れてしまおう。



◇ ◇ ◇



 今まで数多くのコンプラを守ってきた人知れず誰かや自分、そして世界や社会へうったえてきた人達がいた。



 しるされることは地味だからないかもしれない。



 きっと本当の英雄は誰の芸術や参考にもならない存在でずっとあがいて人生を生きているのかもしれない。



 そしてどれだけかっこよくても共感されることなく永遠に評価もされないことも。



 だからどうした。

 本に名を残すことや歴史に名を残すことが英雄なのか?



 全て自分で手に入れた生活を大切にできる人間の努力やその過程で傷ついた歴史と人への痛みとある程度距離を取れることができる選択肢をもてる積み重ねがきっと優しさや強さなんて綺麗事きれいごとよりもたくましい。



 自分は皆さんの生き様をのぞくことができた。



 そして見ることが出来たということは彼らや彼女らは限定的でも見て欲しかったんだと考える。



 いや、ここは皆さんの生き様をはげみにして自分も一歩ふみだす。



 怖いことだらけだ。

 だから強がらない。

 弱さがきっと応援できるきっかけになれるから。



 ありがとう。

 名も無き英雄たち。



完結

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みじかめグレネード 釣ール @pixixy1O

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