Vtuberと聞いて、少女漫画のようなキャピキャピなお話を想像したら、きっとこうだ。
「なんだこれは!」
ドキドキ、きゅんきゅん。
だけじゃない!
気付けばサスペンスの中にいる。
犯人は誰だと揺さぶられ、しかしその中で恋模様にドキドキし、心震え、そして一歩一歩成長するキャラクターを見守る事がこんなに嬉しい!
ワタシは一体何度声を上げたか知れない。
クイマックスには映画のようなシーンも配され、ちょっとォォォ!と言いながら顔を緩めてしまう。
おまけに、ラストシーンでは瑞々しい2人に拍手を送ってしまった。
とにかく満足度が高いラブコメ。
文章も読みやすく、「読んでいる」事を忘れさせる。
気づけばその中にいる。
描写が自然なのも、作者の下調べの成せる技。
知らないことを書いていない。
つまり、それだけ取材されたという事だ。
また、恋愛に特化していない所が、より人を引き込むのかも知れない。
またこの人の罠に嵌った。