18:偽聖女のフリをしていましたが、これは地毛の色です! 感想

お話

https://kakuyomu.jp/works/16818093080437113456/episodes/16818093081315550989


 じょ、情報が……!

 情報が芋づる式にどんどん出てくる!


 浮気したいから婚約破棄してくださいとは言いがたい第二王子からすると、アリアンナちゃんのカツラ情報はもう嬉しくてたまらないものだったのでしょうね。もう得意げそうな感じがたまりません。

 こういう感じでヒロインの婚約者を寝取る役はだいたい義妹のような気もするのですが、やはりあれでしょうかね……妹は甘え上手だから、うまく相手の心も転がせられるのよねというやつなのでしょうか?


 まぁ、人類は有史以来甘えん坊系の子には男女問わず逆らえないと言われていますからね。本当は人類は人類である限りメスガキに決して抗えないのだという言説を、かの言語学者がアカシックレコードから人間の扱える言語として書き記すときに誤訳してしまったのが由来だというのはもはや有名な話ですが、それでも確かに、弟や妹に逆らえる人間が世界人口の1‱にも満たないというのは周知の事実であるわけです(意外と多い気もするけど)。

 実際、筆者も弟には勝てませんからね。あまりよくないとは思いつつ、ついつい甘やかしてしまうのです。


 髪の色が聖女の証ということで、本当のお母さんが将来『聖女』として国に担ぎ上げられることを憂慮して黒髪を隠す魔術を施し、そんなアリアンナちゃんの才能を見出だしたお義母さんが「っしゃ黒髪のカツラつけて聖女にしたろ!」と思いつき(あとお父さんも従って)、そんな状態で物語が始まったわけですが、お母さんがその辺りを憂慮するあたり、この王国における聖女の扱いはあまりよくないのかも知れませんね。

 国力を維持するための魔力炉として使われたり、王国の権威をふりかざすためのアイコンにされたり、たぶん聖女認定されてしまうと、輩出した家には大きな恩恵が与えられるものの、本人的には不自由な生活が待っていたりするのかも知れませんね。


 聖女といえば、国を侵す災いや魔物たちに立ち向かうために感度をめちゃくちゃ上げる「聖印」をその身に宿した姫君が、敵方や聖印からの様々な快楽攻めに苦しみ悶えながらも、騎士団長であり唯一の理解者でもあるもうひとりの「聖印」の少女とふたりで絆を深め合いながら戦っていく漫画がありましたね。一応の完結を見たと思っていたこの漫画、最近になって続編?が出ていることを知ったので、機会があったら読んでみたいものです。

 ということで、アリアンナさんの運命や如何に……とハラハラしながら、『偽聖女のフリをしていましたが、これは地毛の色です!』の感想とさせていただきます。

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