10:神なる森の祝福 感想
お話
https://kakuyomu.jp/works/16818093080437113456/episodes/16818093081050754762
髪なる森の祝福!!
カツラを作り物の髪と呼んだら、衣服も作り物の括りになっちゃうぞ!と魔王に言いそうになったのはさておき……。
カッコよかったですね、カツラなのは知ってるんだよ!と言いながら油断した魔王の隙を突いた勇者の逆転の一撃。勇者の勝利とは斯くあるべしと思わされた一幕でした。
始祖の巨人のところとか、本当に総世神話でよくあるやつですよね。筆者の中二心がくすぐられまくってしまいました! 総世神話、けっこう神だの巨人だのの身体で世界を作りますよね。そもそも神様がいる世界観なので、そういう存在が起こす偉大な奇跡として語りやすいのかも知れませんね……?
神話ですか……。筆者、多感な年頃に月の名前を冠した某ゲームブランドの作品に触れまくったことで、メソポタミア系とかギリシャ系とか、ケルト系の神話とかを読み漁る少年時代を過ごしておりました。まさか、そのときに登場していたオデュッセウスに、古今東西の英雄(の写し身)と絆を結んだり共闘したりするソシャゲでときめくとは思いもよらなかったのですが(笑)
だってそうじゃないですか。
そのソーシャルゲームキャラのオデュッセウスと初めて出会ったのは敵として、それでもこちらをじっと注視して一切の油断なく海の藻屑にしてこようとする真摯な姿に『これは約束された勝利のイケメン面が待ってるぞ』と思っていたら本当にそうだったうえに、対面したとき「よくここまで来られたものだ」的なニュアンスで名前まで呼んでくれるんですよ……! そして散り際に「そうか、そちらの世界の俺には、愛するものがいたのか……ぐふっ!」みたいな辞世の句まで残したうえに、少しの間プレイアブル実装されないという焦らしまでついてきて!
更にプレイアブル実装されたと思ったら天然タラシかと思えてしまうくらいに頼れる発言(冒険者の先輩として主人公を気に掛けてくれたりします)、それでも「好きなもの」は愛妻一択というこの……、この……!!(ちなみにそのソーシャルゲームではバレンタインイベントでチョコを渡したりする機会があるのですが、そのときも自分には妻がいるからもし特別な気持ちがあっても応えられないぞとか言われます。いいんです、むしろそれでいい! 主人公に靡くオデュッセウスが見たいわけじゃあない、どこかの英雄王だって言っていました、『手に入らぬからこそ美しいものもある』と!!)
危うく話が脱線しそうになりましたが、FG○のオデュッセウスはいいぞ……と。普段の鎧姿から一転して、普段下ろしている髪をひとつ結びにして、ギリシャ彫刻のような肉体美を惜しげもなく披露した夏イベントのイラストも、本当によかったぞ……そしてどうしてそんな勘違いさせるような微笑みでこちらを見てくるんだ、ときめいちゃうぞ……という言葉を添えて、『神なる森の祝福』の感想とさせていただきます。
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