4:事実は小説より“輝”なり 感想

お話

https://kakuyomu.jp/works/16818093080437113456/episodes/16818093080738136192


 いよいよ結婚というところまで関係を進めた彼の、それまで知らなかった秘密を知ってしまった瞬間!!!

 このカツラバレは、まさにその瞬間を切り取ったようなお話でしたね。カツラバレ企画における電撃の6ハロン戦──このお話は、そう語り継がれていくことでしょう。


 一応ね、『私』が夢に向かって駆け抜けてきた頃の回想などもされてはいましたが、本編は本当に一瞬だったわけです。彼との待ち合わせ場所へ行って、ベッドに置かれた『ブツ』を発見してしまい、混乱しているタイミングで彼がお風呂から上がってきてしまう……。“一瞬”はさすがに盛りすぎましたが、本当に、彼の秘密を知ってしまって混乱している間だけにフォーカスされたお話でした。

 それ故に、いろいろ想像したり、彼女が敢えて詳細に語らなかった過去に思いを馳せたり、いろいろできてしまうのも楽しいですよね。

 地下アイドル……とは違いますが、シンガーソングライターを志す若人たちが数人まとめて出演して、流行りの曲のカバーをしたり、チェキ撮影会があったりする場にも誘われるままホイホイ着いていった経験のある筆者としては、そういう空気感も悪くないよね、などと変なことを語りそうになったり(曲の余韻に浸る間もなく周囲からステージへ飛んでいた黄色太い声援、あれは貴重な経験でした)。あそこで初めてカクテルというものを飲んで、それ以来しばらくは他の居酒屋でもカクテルがあればいろいろ頼むようになったこともついでに思い出したりしております。


 そうなんですよね、勝負が一瞬だからこそ、そこには観る側のロマンを、過去を、思い出を、重ねて乗せる余地があるのかも知れません。よいものですね。

 カツラがバレたあと、本当にどうなったんでしょうね? いやまぁ、大変な時期も乗り切ってきたであろうふたりなので、なんとかね、なんとかなるとは思うのですが……まぁ、衝撃は大きいですからね笑


 ということで、『事実は小説より“輝”なり』の感想とさせていただきます。

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