365日後に死ぬカバ
靄嶌翔(もやしましょう)
第1話 日常の始まり
♥登場人物紹介♥
番号:01
名称:カバぞう
種族:カバ族
性別:♂
性格:マイペース
年齢:23歳
所属:エクスプラネット(惑星)
職業:農家
身長:197㎝
体重:182㎏
人称:ボクちん・チミ
口癖:カバぞっ(語尾)
好き:寝ること・食べること・水草
嫌い:喧嘩
概要:のんびりとした性格で、周囲の出来事にあまり動じない。
未来からの手紙を受け取り、自身の運命に気づかない。
番号:02
名称:ペンタロー
種族:ペンギン族
性別:♂
性格:クール
年齢:22歳
所属:エクスプラネット(惑星)
職業:漁師
身長:123㎝
体重:39㎏
人称:オレっち・オメー
口癖:ペンペン・ギンギン
好き:釣り・魚
嫌い:騒音
概要:水泳が得意で、クールな性格。
カバぞうの良き友人で、冷静に物事を見つめる。
番号:03
名称:シマヂロー
種族:ゼブラ族
性別:♂
性格:ムードメーカー
年齢:24歳
所属:エクスプラネット(惑星)
職業:郵便配達員
身長:180㎝
体重:87㎏
人称:ボク・キミ
口癖:ヒヒーン・ブルブルブル
好き:ジョギング・人参
嫌い:肉
概要:元気いっぱいで、常に走り回っている。
ポジティブな性格で、グループのムードメーカー。
番号:04
名称:ニャンザヴロー
種族:キャット族
性別:♂
性格:知識豊富
年齢:22歳
所属:エクスプラネット(惑星)
職業:学者
身長:137㎝
体重:43㎏
人称:ワガハイ・アンタ
口癖:ニャ(語尾)・ニャン
好き:読書・魚
嫌い:野菜
概要:知識豊富で、読書が趣味。
カバぞうの運命について調べ、真実に近づく。
番号:05
名称:レヲシロー
種族:ライオン族
性別:♂
性格:リーダー的
年齢:29歳
所属:エクスプラネット(惑星)
職業:刑事
身長:188㎝
体重:129㎏
人称:オレ・オマエ
口癖:レヲ(語尾)・ガオォォ~~ッッ
好き:仕事・肉
嫌い:野菜
概要:グループのリーダー的存在で、皆を守る。
強い責任感を持ち、仲間のために尽力する。
番号:06
名称:パンナコッタ
種族:パンダ族
性別:♀
性格:優しい
年齢:21歳
所属:エクスプラネット(惑星)
職業:八百屋
身長:160㎝
体重:89㎏
人称:あたし・あなた
口癖:パンダ(語尾)
好き:野菜・タケノコ
嫌い:肉
概要:愛らしく、優しい性格。
カバぞうを支え続け、彼の不安を和らげる。
番号:07
名称:シニガミ
種族:不明
性別:不明
性格:不明
年齢:不明
所属:不明
職業:不明
身長:不明
体重:不明
人称:オレさま・キサマ
口癖:シ・ニ・ガ・ミィィ~~ッッ
好き:不明
嫌い:不明
概要:カバぞうの夢にだけ現れ、運命を警告する死神。
ドクロの顔をしており、黒のローブを羽織って鋭く大きな鎌を持つ。
しかし、カバぞうはシニガミの警告を全く気に留めない。
●プロローグ
ここは、動物たちが平和に暮らす、
地球とは別の銀河系にひっそりと佇む惑星『エクスプラネット』です。
その惑星の大地の上で、キャベツの収穫を終えてのんびりと
寝転がるカバ族の大きなカバぞう。
彼はのんびりとした性格で、周囲の出来事にあまり動じないのです。
そんな平和な日々を送るカバぞうですが、ある日の夜に奇妙な事件が起こります。
「ふぅ……ようやくノロマなボクちんも、
キャベツの収穫を終わらせたカバぞっ。」
「明日は早朝から荷車に乗せて、市場へ出荷するカバぞっ。
そうだ、フィアンセである、パンナコッタの八百屋にも
10玉ばかり持って行くカバぞっ。」
「ノロマなボクちんの収入は、大変少ないカバぞっ。
でもパンナコッタのためなら何だってできるカバぞっ。」
「ご飯もたっぷり食べたし、今日は疲れたから、早めに寝るカバぞっ。
おやすみなさい、パンナコッタ……カバぞっ……」
「スヤスヤ……zzZZ……」
カバぞうは、いつものようにキャベツと水草をたっぷり食べて、
水分補給し、ぐっすりと眠りました。
そんなカバぞうは眠りに落ちると、途端に恐ろしい悪夢にうなされます。
「おいっっ!!起きろっっ!!
このドジでノロマなカバぞうがっっ!!」
「ん?誰だカバぞっ?」
カバぞうは目を覚ましました。しかし周囲は真っ暗です。
そしてカバぞうの目の前には、
ドクロの顔をしており、真っ黒なローブを羽織って鋭く巨大な鎌を持つ
いかにも恐ろし気なシニガミが現れます。
「オレさまご覧の通り、言わずとも知れたシニガミだ!!
どうだ!?ドジでノロマなカバぞうよっっ!!
驚いて下腹部が縮み上がってしまっただろう!?」
「シ・ニ・ガ・ミィィ~~ッッ!!
キッッヒヒヒヒィィ~~~~ッッ!!」
「人間も動物も植物も!!
い・ず・れ・死・に・ゆ・く!!
運命(さだめ)なのであ~~~~る!!」
「ボクはカバ族のカバぞうだカバぞっ。
シニガミさんは変わった格好をしているんだカバぞっ。」
どうやら、マイペースなカバぞうにはシニガミの恐ろしさが
全く理解できないようです。
それどころか、呑気なカバぞうはこの奇妙な状況を
あっさりと受け入れてしまいました。
「ところでシニガミさんは、ボクに何の用カバぞっ?」
「な……なんと……恐れを知らぬドジでノロマなカバぞうよっ!!
このシニガミを目の当たりにして、全く驚かないのかっっ!?」
「別に怖くはないカバぞっ。シニガミさん、
このボクちんに何か用事カバぞっ?」
「なんて強心臓なヤツなのだ……!?
よし、よし!!よぉぉ~~~~しっっ!!」
シニガミは少々面食らった後、気を取り直すと嬉しそうに頷きました。
「運命というものは残酷であ~~る!!
365日後、カバぞうは……死ぬ!!それがキサマの運命なのだ!!」
「ええええ~~っっ!?それは、本当カバぞっ!?」
あまりの意味深なシニガミの言葉に、
ようやく現実味を感じ始めるカバぞうです。
するとその途端、カバぞうの身体が光り輝き始めました。
「ど……どうなっているカバぞっっ?
身体が勝手に光ってるカバぞっ?」
「ケッ!!いつまでもノロマで、ドジなキサマとはもうお別れだ!!
カバぞうは、心停止すると周囲半径500キロ四方を巻き込んで爆発四散し、
大量の放射能をバラまく大量殺戮兵器なのだ!!」
「その恐ろしさ、己の身をもって思い知るがいいわっっ!!」
カバぞうよ!!キサマは365日後に、
この世から跡形もなく綺麗さっぱり消滅するのだ!!」
「ヒャハハハハァァ~~~~ッッ!!
ドッカァァ~~~~ンッッってなぁぁ!!」
「キサマらが住んでいるアニマルヴィレッジごと、
ドッカァァ~~~~ンッッ!!」
「ヒャッッハハハハァァ~~ッッ!!
キッッヒヒヒヒィィ~~ッッ!!」
シニガミはそう吐き捨てると、闇の底へと消え去ってしまいます。
そしてカバぞうの身体は眩い光に包まれて凄まじい大爆発を起こします。
「うぎゃぁぁぁぁ~~っっ!?ボクちんの運命はぁぁ~~っっ!?」
カバぞうは悶絶しながら悪夢から目覚めました。
しかし、まだ周囲は真っ暗闇に覆われています。
時計を見ると、午前3時を回ったところです。
「はぁっ!?一体何なんだカバぞっ!?
恐ろしい悪夢にうなされたような気がするんだけど、
内容は全く憶えていないカバぞっ!!」
「きっとただの悪夢に違いないカバぞっ。
それじゃあ、次は幸福で楽しい夢が見れますように……カバぞっ。」
そう願いながら、カバぞうは二度寝を始めました。
「スヤスヤスヤ……zzZZ……」
「ねえ……起きてカバぞう♡♡
あなたのフィアンセのパンナコッタよ♡♡」
「ん?誰だカバぞっ?」
カバぞうは目を覚ましました。
すると周りは極彩色のお花畑に囲まれています。
目の前にはカバぞうのフィアンセで、八百屋を営む
パンダ族の美女であるパンナコッタが手招きしています。
「どうしたの!?カバぞう♡♡ 早くあたしを捕まえて♡♡」
「なんだカバぞっ?ボクのフィアンセ、パンナコッタ!?
きょ、今日は一段と美しいカバぞっ!!」
「うふふっ♡♡嬉しいわカバぞう♡♡」
カバぞうはパンナコッタを力強く抱きしめて口づけを交わそうとした瞬間、
パンナコッタの可愛い顔がドロドロと溶けてしまいます。
「え……?だ、誰だカバぞっ!?」
「キサマは死に……すべて滅びる運命なんだっっ!!
カバぞうがその日まで生きることを許されているのは、
このオレさまのおかげなんだよ!!感謝しやがれってんだ!!」
パンナコッタの顔はみるみる内に禍々しいドクロの顔に変貌を遂げていきます。
そして奇妙なことに、その顔には見覚えがありました。
それは、カバぞうを震撼させたシニガミの顔です。
「うぎゃぁぁ~~っっ!!た、助けてカバゾォォ~~ッッ!!」
「キサマらの住むアニマルヴィレッジごと、ドッカァァ~~ンッッ!!」
「ヒャッッハハハハァァ~~ッッ!!
キッッヒヒヒヒィィ~~ッッ!!」
シニガミはそう吐き捨てると、闇の底へと消え去ってしまいます。
するとその途端、カバぞうの身体は
眩い光に包まれて凄まじい大爆発を起こします。
「うぎゃぁぁ~~っっ!?ボクちんの運命はぁぁ~~っっ!?」
カバぞうは悶絶しながら悪夢から目覚めました。
ベッドから起き上がると綺麗な朝焼けの空が広がっています。
時計を見ると、午前6時を回ったところです。
「はぁっ!?一体何なんだカバぞっ!?
恐ろしい悪夢にうなされたような気がするんだけど、
内容は全く憶えていないカバぞっ!!」
「ちょっと外の空気を吸ってくるカバぞっ。」
カバぞうは窓を開け、大きく深呼吸をしました。
すると、太陽の匂いと爽やかな空気がカバぞうの大きな鼻をくすぐります。
「ふぅ、少し落ち着いたカバぞっ。むむっ!?
郵便受けに、お手紙が沢山詰まっているカバぞっ!?」
カバぞうの郵便受けには真っ黒い封筒に白い文字で『CRY未来』と書かれた
奇妙なお手紙が13通も届いています。
その1通をカバぞうは早速開いてみました。
『キサマは365日後に心停止するや否や、
周囲半径500キロ四方を巻き込んで爆発四散し、
大量の放射能をバラまく大量殺戮兵器なのだ!!』
『カバぞうがその日まで生きることを許されているのは、
このオレさまのおかげなんだよ!!感謝しやがれってんだ!!
親愛なるシニガミより』
そのお手紙には、カバぞうの運命を呪うような内容が書かれていました。
「な……なんだとっ!?一体、これはどういうことなんだカバぞっ!?
ボクちんが心停止して死ぬ?周囲500キロ四方を巻き込んで爆発四散する?」
「それに大量の放射能をバラまいて、大量殺戮兵器になるだって!?
そんなバカな話、あるわけないカバぞっ。」
「ふぅ……まったく、シニガミなんているわけないし、
ボクちんはまだまだ死なないんだカバぞっ!」
カバぞうはそう高を括ると、
郵便受けに放り込まれた13通の怪しいお手紙を、
ゴミ箱にポイっと投げ捨てました。
「さてと……今日は収穫したキャベツを、
市場に運んで収益金をもらう日なんだカバぞっ。」
おっと、パンナコッタの八百屋にも、キャベツを
10玉ほど持ち寄る予定だったカバぞっ。」
「よいしょ、よいしょ!!今日も元気に頑張るカバぞっ!!」
こうしてカバぞうの1日が幕を開けました。
●カバぞうと愉快な仲間たち
カバぞうはまず、フィアンセのパンナコッタに会いに行きました。
「おはようカバぞう。今日もいい朝ねぇ!?」
「おはようカバぞっ。パンナコッタ、
キャベツを10玉持ち寄ってやったカバぞっ。
これはボクちんからのチミへの好意の印なんだカバぞっ。」
「まあっ!!嬉しいわぁ~っ!!」
八百屋を営むパンナコッタは、カバぞうが収穫した
10個のキャベツを嬉しそうに受け取りました。
「わぁ、このキャベツは甘いし瑞々しいわねっ。
さすがあたしのフィアンセ、カバぞうだわっ。」
パンナコッタが感謝の気持ちを込めてそう言うと、
カバぞうも嬉しそうに返事をします。
「うひひひひっっ、パンナコッタ、そんなに褒められると
ボクちん照れちゃって恥ずかしいカバぞっ!!」
すると、カバぞうの良き友人で漁師である
ペンギン族のペンタローがそんな2人に声をかけます。
「ヒューヒュー!!ホントにオメーら、朝っぱらからお熱いこったな!!
しかし、オレっちはクールアズアイス!!」
「これでいいのだ!!ピッッキィィ~~ンッッ!!
……ってなノリで今日も1日よろしく頼むわ!!」
「おはようございますペンタローさん。今日も1日よろしくね!?」
パンナコッタはペンタローに元気な挨拶をしました。
「ペンペンッッ!!ギンギンッッ!!
ほらよっっ!!パンナコッタ!!」
「採れたてのワカメとコンブだ!!
オメーが経営する八百屋の収益の足しにでもしといてくれや!!」
ペンタローは採れたてのワカメとコンブをパンナコッタに提供します。
「ありがとうございます、ペンタローさん!!」
「さすがはペンタローだカバぞっ。
いつもボクちんたちに美味しいものを提供してくれるんだカバぞっ!!
ボクちんは、そんなペンタローが大っっ好きなんだカバぞぉぉ~~っっ!!」
カバぞうはそう言うと、ペンタローにキャベツを1玉手渡します。
「おうっ!!オメーもいつもオレっちに
新鮮な野菜を分けてくれるからな!!
感謝してるぜ!!サンキューな!!ブタぞう!!」
ペンタローはそう言うと、カバぞうからキャベツを受け取ります。
「ペンタロー……ホントにチミは……
昔っからとっても口が悪いカバぞっ!!」
すると、同時にカバぞうの良き友人で郵便配達員である
ゼブラ族のシマヂローが物凄い勢いで突っ込んできました。
「ヒヒーン!!ブルブルブルッッ!!
パンナコッタにラブレターが13通も届いているぞ!!
受け取るがいいヒヒーンッッ!!」
「ええっ!?本当なのシマヂローさん!?」
シマヂローがそう言うと、パンナコッタは驚いてラブレターを確認します。
そして、パンナコッタは困ったような表情で顔を赤らめます。
「もう……あたしにはカバぞうさんっていう素敵なフィアンセがいるのに……
まだまだこんなにラブレターが届くのよ……うふふっ!!」
「な、なんだって!?ボクちんというものがありながら、
まだラブレターをもらっているだなんて、どういうつもりなんだカバぞっ!?」
「ン゛ッ゛ン゛ッ゛ン゛ッ゛ン゛ッ゛……!!
ン゛ッ゛ヴォ゛ォ゛ォ゛ォ゛~~~~ン゛ッ゛ッ゛!!」
「ガヴァ゛ゾッ゛ッ゛!!ガヴァ゛ゾッ゛ッ゛!!
ガヴァ゛ゾッ゛ッ゛!!ガヴァ゛ゾッ゛ッ゛!!
ガッ゛ッ゛ヴァ゛ッ゛ッ゛ゾォ゛ォ゛~~ン゛ッ゛ッ゛!!」
カバぞうは、地面に倒れ込んで駄々っ子のように悶絶痙攣を繰り返します。
「ちょっとカバぞう!! そんなに駄々をこねたら、
せっかくのハンサムな顔が台無しじゃないっ!?」
そんなパンナコッタの言葉など、今のカバぞうには届きません。
すると、そこにカバぞうの良き友人で学者である
キャット族のニャンザヴローがトコトコと歩いてきました。
「ペンタローくん、ワガハイの家に
サンマグロを3匹届けてくれる予定ではなかったのかニャ!?
すでにワガハイは料金を払っているし、
約束の時間はとっくに過ぎているはずだニャ!!」
「おうっ!!オレっちもすっかり忘れてしまっていたぜ!!
すまねぇなニャンザヴロー!!早速用意させてもらうとするか!!
クールアズアイス!!これでいいのだってなノリでなぁ!!」
そう言ってペンタローはニャンザブローと軽い挨拶を交わすと、
慌てて自宅へと引き返します。
「じゃあなパンナコッタ!!
オレっちは今日は用事があるから失礼するぜ!!
ブタぞうもいつまでも悶絶痙攣してんじゃねーぜ!?」
ペンタローが去り際にそう言うと、同時にカバぞうも起き上がりました。
「な、なんだ……ペンタローのヤツ、用事があるカバぞっ!?
でも、ボクちんはもう大丈夫。パンナコッタは誰にも渡さないんだカバぞっ!!」
「もう大丈夫よ。カバぞう……
あたしだっていつまでもあなたの側にいるわ。」
そして2人は抱擁しながらそのまま熱い口づけを交わそうとしましたが、
そこにカバぞうの良き友人で刑事である
ライオン族のレヲシローが 、
けたたましいサイレンを鳴らしながら パトカーで突進してきました。
「パープー!!パープー!!パープー!!パープー!!
大変だぜ!!大変だぜ!!大変だぜレッッヲォォ~~ッッ!!」
「この平和なアニマルヴィレッジは
滅多に事件が起こらねえからレヲッッ!!」
「パトロールが退屈で仕方ねぇんだレヲォォ~~ッッ!!
クッソ、オレの仕事も上がったりだレヲッッ!! クッソォォ~~ッッ!!」
「レヲシロー、落ち着くんだニャン。
一体全体どうしたんだニャン!?」
暴走するレヲシローを諫めるように、ニャンザヴローがそう問いかけます。
すると、レヲシローはパトカーから降りてきました。
そしてカバぞうとパンナコッタの2人に
手錠をかけて無理やり連行しようとします。
「オマエらは、朝っぱらから激アツの刑で逮捕だレヲッッ!!
コンノヤッッラァァァァ~~ッッ!!
ガオォォ~~ッッ!!」
「……なんてな、冗談レヲッッ!!
おっ!?どうしたお2人さん!?もしかして!?
涙目!?涙目!?涙目!?」
「やった!!やったぜ!!してやったりㇾッッヲォォ~~ッッ!!
犯罪があったら必ず大天才刑事、このレヲシローを呼ぶんだレヲッッ!!」
「クッソ、アニマルヴィレッジはぁぁ~~っっ♪♪
犯罪が少な過ぎてつまんねえからオレのイライラがぁぁ~~っっ♪♪
止・ま・ん・ね・え~~っっ♪♪」
レヲシローはパトカーを暴走させながらどこかへ消えてしまいました。
「ふう、ホントにレヲシローに逮捕されると勘違いしちゃったカバぞっ。」
「あたしだって、つい慌ててしまったわ……
アニマルヴィレッジは犯罪が皆無だから
刺激を求めるレヲシローにとっては退屈そのものなのよ……」
「でも、そんなレヲシローのお陰でアニマルビレッジの平和が
担保されているんだカバぞっ。」
「さ~て、今日は収穫したキャベツを市場に運んで
収益金をもらう日なんだカバぞっ。
パンナコッタ、行ってくるカバぞっ。」
カバぞうはそう言うと、パンナコッタたちと別れ、
収穫したキャベツを市場に運んで収益金を稼いでくることにしました。
「カバぞう、行ってらっしゃ~~いっっ!!
気を付けてね~~っっ!?
パンナコッタはカバぞうの事が大好きなんだからぁぁ~~っっ!!」
つづく
365日後に死ぬカバ 靄嶌翔(もやしましょう) @moyashima
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