魔王城地下の主~前編~
*****
~1話からまた経って~
******
「ちょっと休憩しよ。」
魔王城の地下,人形が忙しなく動いている。
「そろそろ魔具のメンテか。」
静かだ,まあ俺しかいないし当然か
ふと,見渡すと部屋は散乱している
「部屋の片づけ.めんど。」
だが癖で目には♡が浮かんでしまう。
「新作もお披露目しないとね。」
訪れる客をもてなさねば。
*****
「そろそろ魔具のメンテナスに行きませんか?」
「それなら魔具を作ってもらいたいわ。
前はレベルが足りないって言われてたけど
あれから大分経ってレベルも上がってるはず。」
私は生まれた時から自分の”レベル”が知らない。
「…では行きましょうか。」
歯切れが悪い。
「城の修理終わったのです。」「大変でしタ。」
弟とヨギアだ,どうやら修理が終わったらしい。
「何回やったら懲りるのかしらね?」
本当に懲りることのない連中だ。
「それはそうと地下に行くそうですネ,魔具の
メンテナスワタシの魔具も見てもらいたですネ」
「僕も地下行ってみたいのです。」
二人も付いてくる,となると。
「
誰かが上で警備したほうがいいでしょうし
魔具の消耗も少ないので適任だと思われます。」
「頼むわ,ネロ。」
「一応地図を渡させて頂きます。
ミラ様を頼みますよお二方」
貴方が言うの?
二人が返事をするが心配しかない。
地下の主を怒らせなければいいのだけど。
*****
ここは魔書室,地下への入口。
歴代の魔王たちが集めた書物を
地下の主が管理する場でもある。
相変わらず書物はきれいに並び
変わった所と言えば
棚と本の配置くらいか。
ただ地下への螺旋階段は別だ。
螺旋階段の中心にはいくつかの石板が浮かび
地下への道は途中で閉鎖されている。
前はより厳重,改装でもしたのね。
カタン,カタンと足音がする。
「汝,魔物を統べる者よ。」
魔具の絡繰人形が螺旋から現れる。
「我の問いに答える時,
我が主への道切り開かん」
「楽しそうですネ魔具人形ですカ」
「問い?面白そうなのです!」
二人は…あまり知らない
主の癖,ネロやヨギア,弟とは違った
ある意味一番厄介な。
どうか今回の問いは簡単な物であります様に
「今回の問いは何かしら?」
後編もしくは中編に続く…
+++++
ネロ・イレモス
Lv_74
役職:家令(執事の上位互換)
体力:635
魔力:345
魔能力:65/100
身体能力:80/100
習得魔法:【家事】【診察】等
固有スキル:【???】
スキル:【執事】【家令】【水操】等
+++++
その他
《ミラと部下達は主従魔法で結ばれている。》
魔王(Lv_1)が勇者討伐に行くお話。 ばんめし @banmeshi
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