あなた
@oodesu
あなた
あの頃の私はくるっていたのだろうか。
私は、何とも言えない体験をした。
私はあなたに夢中だった。
どうしてだろう。
悪い癖だった。
いつも誰かに夢中でその人しか見ていなかった。
しかもすぐに飽きてしまう。
これはどういう感情なのだろうか。
恋を知りたい。愛を知りたい。思春期まっさだ中な私は、ひとめぼれした。
「春」彼女はとても元気で、幼稚で、頭がよくて、温かい家庭で育ったんだなってわかる人だった。彼女の両親は医者で、将来の夢は、ユニセフで働くことだっけ。彼女はできると思う。そんな彼女と出会ったのは学校で、初めに声をかけてきたのは彼女の方、内容のない、ただただつまらない雑談をしていた。ただ単純な話をするだけでもとっても楽しかった。意外とぐいぐい来たから、びっくりしたなぁ。男子気質があった私は、女子とのかかわりがそんなに多くなかった。幼いころはサッカーと野球を男子の中でやっていたほどだからね。緊張したなぁ。彼女に出会ってから、私は大きく変わった。思春期だから、しょうがなかったのかな。彼女と過ごしていくたびに、私は家が嫌いになった。ずっと彼女といたかった。あぁこの感情はなんなのか、好きなのか、愛なのか、友情なのか。私が自分の気持ちと葛藤していた時、彼女は、6年も片思いをされていた男子と付き合った。進展が早すぎる。なんとか彼女には幸せになってほしかった。でも、私といる方が、彼といるより楽しいと思っていた。だから、何かあったとき、真っ先に彼女を守りたかった。彼氏的な存在になりたかった。でも、そんな思いも伝わるわけないよね。伝える勇気さえなかったから、一方的な片思いってやつで、とても苦しかった。この縁は一生続くのだろうか。
あなた @oodesu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。あなたの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます