内政チート作品に付きまとう「あの問題」を解決した快作

内政チート系の作品に対して、現地民も馬鹿じゃないんだから素人の生半可な知識で簡単に優位に立てるのはおかしい、という突っ込みが入ることがあります。
本作では、魔法が存在する代わりに世界全体の知力レベルが低い、という設定を導入することで、その矛盾を見事に回避しています。
さらに、転生するのがルサンチマンを抱えた社畜や中高生ではなく、多趣味博識で人生経験豊富な中高年というのも、内政チート描写を補強しています。
戦闘よりもスローライフ描写に重点が置かれ、料理や発明が丁寧に描かれます。よく考えると、2〜4歳にして早くも世界を変える「発明」や「業績」を連発するため、全く「スロー」ではないのですが。
せっかくのチートを活かして、もう少し立ち回りを見せてほしい、と思うのは贅沢でしょうか。

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