15:かりそめ主従関係 感想

お話

https://kakuyomu.jp/works/16818093080711847079/episodes/16818093081203592909


 ハプニングバー……、紳士向けエステにハマる前、そして微妙に泡の国の夢から覚めつつあった頃の筆者も『いつか行きたいなぁ』と思ったことのある世界でしたね(そういう場所がよく出てくる創作物に触れておりました)。ああいうところでも最低限のコミュニケーション能力と、自分からグイッといける思い切りが必要というイメージがありますが、やっぱりそうなんでしょうかね、いやどんな業態でもそれはそうなんでしょうね。

 え、こういう系は本当に饒舌だねって? 仕方ないじゃないですか、筆者もいたいけな男の子なのです。


 と、いきなり本筋とはまったく関係のない話になってしまいましたが、M気質というよりはほんのり依存体質で流されやすい系女子だったかなえちゃんが、痛切な別れを経て『前』を向いていくお話でしたね。

 そうなんですよね、やはり人には愛が必要なのかも知れません。普段から『誰かが誰かを想う気持ちに貴賤なんてないし、そのどれもが尊いよね』と言ってはばからない筆者ですが、やはりね、注ぐのも受けとるのも、愛であれば嬉しいのです(幸いにして、注ぐ相手には今のところ困っておりません)。


 私が欲しかったのって『痛み』じゃなくて『愛』だったんだ……


 本文中にあった言葉ですが、なかなか壮絶な取り違えをして生きてきたというか……なんですか、『痛み』を『愛』と感じずただ『痛み』として受けていたんですか、このかなえちゃんは? ……Mというか、本当に……。まぁ何でしょうね、M気質だと『痛み』は愛に変換される前にまず『快楽』に変わるから、求めているのが愛だということに気付く間すらなかったのかも知れません。そうですね、痛みを快楽と置き換えれば、確かに一般的なM気質な人間にも見えてくるかも知れない(MはMasochistではなくMasterのMだなどと言われるくらい、快楽の主体性はM側にあるという主張もありますからね)。


 ええい、何の話をしているんだ!

 何が言いたいかというと、痛切な別れを経て積極性を身に付け始めたかなえちゃんの未来が、明るいものとなるか仄暗いものとなるか、それはわからないとしても。

 それでも、胸を張って生きていける子になって欲しいよねというお話でした!

 いつかM●感行きたいな……などとポツリと漏らしながら、『かりそめ主従関係』の感想とさせていただきます。


 追記

 『いつか行きたいな』といった手前、近場にそういうところがないか、あと業態の定義について調べてみたところ、もう既に行っていました。よかったね、遊月。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

匿名現代切恋企画 感想 遊月奈喩多 @vAN1-SHing

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ