4:ノアの憂鬱 感想

お話

https://kakuyomu.jp/works/16818093080711847079/episodes/16818093081008806827


 そんなものさ──と思ってしまいますねぇ。

 諸行無常というのはこういうことを言うのかも知れませんね。筆者は大学時代文芸サークルに所属していましたが、卒業後にOB、OGで集まったりしたときに、年々物書きから離れていく面々の話を聞いては唯人くんと似たような寂しさを覚えたものでしたね。


 ちなみにオタク趣味に関しては、成人式や同窓会とかでもこういう気分を味わえたりします。だんだんとそういうものさと受け入れられるようになるはずです。


 ……と、唯人くんに寄り添う感想を述べて。

 述べておいて、なんですが。

 なんなのですが!


 筆者!!

 まだ少し狭い世界で自分に懐いてくれた子が、世界の広がりと共に自分から少しずつ遠ざかっていく展開!!! 大好きなんですよ!!!

 たとえば、クラスのなかで目立たないもの同士で、普段他人と話したりするようなこともない子(大体こういう場合、目立たないだけで可愛いですよね)が、趣味繋がりで自分とだけ仲がよくて、「この子の可愛いところを知ってるのは俺だけなんだよな」とか思っていたら、そんな狭い世界で生きている自分を変えたいと一念発起した結果「俺」と過ごす以外の時間の楽しさを知ってしまって……みたいなね!!!


 まぁ少しれましたが、狭い世界にいたからこそ憧れてくれていたんだなというのもよくありますし、切ないけど、ありふれた「成長」の一貫なんですよね。いやぁ、憧れから醒められる側の経験が……刺さって、あぅあぅあぅ~☆


 あと、あれですね、保護者ぶっていた相手がいつの間にか離れていかれるのが怖くなるような存在になっていた──なんていうのは往々にしてあるんですよね。

 ただ、まぁ、そのときが来たとしても「この子はひとつ大人になったんだ」と思って、憧れの人でなくなった自分のまま、気持ちよく接し続けたいものですね(かつての自分に対する戒めを込めて)


 ということで、ちょっと身に覚えのある要素に心のやらかい場所を擦られながら、『ノアの憂鬱』の感想とさせていただきます。

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