深淵の歯車収集家

@keimei99

第1話

ここ数年で世界は変わった抗原博士の発表によって殺人や、暴力、いじめの起因となるものはなにか?正解は人の意志?境遇?劣等感?すべてが出鱈目である。

抗原博士はこう言った


「厄獣のせいだ」


ふざけていると思わないだろうか?自身が受けた親からの暴力、同級生からの暴力、すべてが厄獣が起因していると抜かしやがる。

厄獣は人のマイナスな感情を好みそれを食べ続け成長する。成長仕切った厄獣は精神を乗取りまずはここまで成長させてくれた主人に恩返しを含めて因縁のある相手を殺す。

殺した後は主人から離脱し新たな親を探す殺人の記憶を残したままで。

連続殺人犯は厄獣になる起因が多すぎる事により主人と厄獣の精神が合わさって合成獣(キメラ)状態となってしまい厄介過ぎて話にならないよくわからないが例を上げればきりがないので各公務員の方々おまかせします。

と以前の僕なら考えていたかも知れないが今は違うだって俺の眼の前には


【やぁ主殿はじめまして私の名は閻魔って言うんだ地獄を司る「王」だ】


閻魔様がいるのだから。



1日前〜〜〜〜

「やばい!大学のレポート終わってない!」


この男こと開始早々バカを晒すこいつこと僕の名は【白井 悠】メガネにアホ毛がチャーミングだと同級生によく言われている。

大学の専攻は武装科学いまでは定着した歯車武装(ギアアームズ)の武器を開発したり、修理するための学科である。

だがこの時の自分は正直信じていないでいた厄獣の存在そのものを、じゃあなぜ武装科学を専攻しているのかって?特撮オタクであるからである。

〇〇ライダーや〇〇レンジャー、〇〇〇マンが大好物で卒業後は倍率の高い武装開発会社アームズかスーツアクターでもいいと思っているぐらいである。

それはともかくとして


「ウェポンギアの能力についてかぁ~」


正直行き詰まっていた。何に行き詰まっているかというと厄獣を倒す手段として「気」と「魔」の2種類がある。

「気」は体内に巡らせ使用でき「魔」は体外に放出する事が可能である。

現在自分が行おうとしている件は武具に気や魔を纏わせて戦う事を目的としている。

抗原博士に直接聞いて開発したいが抗原博士は数年前になくなってしまい、ギアシステムの武具は数少なく

警察→手錠、警棒

消防→水鉄砲

救急→注射、包帯

現状これだけしか開発されていない。

上記の物は量産レシピを博士が用意していたので量産が可能となっている。

そんな中僕に与えられたミッションは新しい武具を作ることだった。

なぜそれを選んだのかって?ロマンだろ。


「自分自身で使えたらいいんだけどなぁ〜気か魔」


とぼやきながらスマホ弄りながら駅に向かって歩いている時だった。


「よぉ親友!相変わらず寝癖すごいな!」


この金髪7黒髪3のイケメンは【金城 正義】クォーターで高身長イケメンまさに主人公みたいな奴である。ちなみに警察科のエースで卒業後はギアシステム装着者である。


「親友じゃない。髪をくしゃくしゃするな。レポートが忙しいの!」


「何に行き詰まっているか聞かせてmeなんちゃってなぁ〜」


「朝からつまらないこと言ってんなら沈めるわよあんた達」


いきなりの登場で毒舌振りまくこの少女の名は【平城 静】黒髪ロングのポニーテールがよく似合う大和撫子である。救急科の生徒で日本のナイチンゲールと呼ばれる程の生徒であった。


「おはよう静でも正義はともかく僕は無関係じゃないかな?むしろ被害者だと思うんだけど」


「ペットが悪さしたら誰の責任になるかわかる?ご主人のせいなのよ」


「誰がペットじゃい!」


なぜこの3人でつるんでいるかというと僕ら3人は幼馴染で小中高と一緒にいる。腐れ縁という仲である。


「ねぇ正義まだもらえないのギアシステム」


「お前なぁ出鱈目言うなって研究の進捗悪いなら教授に正直に言えって」


「あの教授にそれが通用するとでも?」


「無理ね」


「だな」


「そうだよね」


3人でどうしようもない話をしている時だった。


「ねぇ静だよね?」


「どちら様?」


「ぼ、僕は但木って言うんだ」


「おいおいおいおいおい告白じゃねぇかwww」


「正義茶化すな、お前が静の隣にいるのにも関わらず勇気を持って静に話しかけようとしたんだから黙って聞いとけ。」


「ぼ、僕は強くなったんだ君を守る力を手に入れたんだ!あの時のぼ、僕じゃないんだ」


「何の話をしているの?」


様子が変だ。嫌な予感がする。


「静逃げろ、正義!」


「わかった!」


静を下げて僕と正義が前に出た。その瞬間だった。

但木と名乗った男は手の平にギア直接差して言った


「我が身体を基礎と化し顕現せよ【憑依武装ゴブリンバーサーク】」


その瞬間眼の前にはおよそ4m付近のゴブリンが眼の前に現れるのであった。



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