応援コメント

第42話:終着(7)」への応援コメント

  • 結愛の独白に近い部分。感情はもはや死んだのでしょうか。死を前に精神的なストレスが依然の両親が逃げ出すような家庭にあったときのように、追い込まれて自分で蓋をして、口からは出来事を綴るが感想は薄く、背骨で自身を支えるのも大変なのではないか。我が家の長い不登校により、彼女の好きな刑事ドラマを午後はテレビについていた。『科捜研の女』と『相棒』だが。本作で、これらと比べているというよりも参考にすると、一般的にも押さえておかなければならない現代の警察の科学をキープしていると思う。奇妙なものというよりも、伝統的でありながら、生活にとけこんでいるスマートフォンなども時代遅れにならないようになっている。また、中洲川からすれば相棒というには上下関係が難しいが、警察内では警部補が殆どを同行し、上手い具合に中洲川を沈殿させないでいたのかと思った。勿論、行動するときは一人ということもないだろうから、誰かいる。組織だって、ただ誰かをつけるのではなく、相応しい人を尊敬できる者同士だといいと思った。事件が中洲川の親しい者の所で行われており、また、彼女によれば、どの程度裁判でフォローして貰えるのか、時間はかかりそうだ。精神鑑定というものは、難しいそうだ。私が願うのは、罪は罪だ。償わないとならない。けれども、死んで償えとかそうしたものではなく、生きながら償って欲しい。そして、生きながら、これから生きていくことを考えて欲しい。

    作者からの返信

    こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    たくさんの思いを馳せてくださっていてありがたい限りです。
    結愛の独白みたいな部分は、彼女の供述調書の抜き書きですね。警察の調書は対話形式で、警察官の発言を省いた形で書くことがほとんどなので、ああいう感じになります。

    まあその調書の書き方とか科学捜査とか、警察業務の紹介や手引きみたいな空気感が嫌なので、説得力のために必要なだけ描写しました。几帳面に書き始めると、以前にも言った気がしますが成果のない聞き込みを数千軒行うところからみたいなお話になります。

    達先警部補は中洲川の気持ちや立場を落ち込ませすぎないように存在している、のは仰るとおりです。あと単純にワトソン役ですね。
    警察という組織は日本で指折りに(各都道府県警単体でも)巨大なので、適切なメンター制が機能しているかというと、ありえないだろうなと思います。
    ……というかそもそも日本人って、誰かを導こうなんて考える人が稀有な民族だと思っています。
    と言っていると小説として温かみの欠片もなくなるので、達先警部補はとてもいい上司になってもらいました。

    結愛への情状酌量はあると思います。が──
    この先は本編にて、ですね。

    心神耗弱による減刑は、なかなか認められるものでないように思います。人として普通に行える判断が行えないほどかとなると、まったくそこまでには至っていないと判断されそうな気がしますし。

    さて細かな幾つかを除けば、およそ語られた今作ですが。中洲川、細間、結愛の三人はどうなっていくのか。
    次回、最終話です。


  • 編集済

    やはり根本には家庭の機能不全があったんですね。生まれ育った家に、幸せがなかったから。
    となると、中洲川さんと一緒に暮らしたかったのは、家を出たかったからなのか。家族とのことを彼に話せれば良かったのかもしれませんが……そういうネガティブな理由だと、打ち明けづらかったかもしれませんね。ともすれば彼を利用するみたいな感じになってしまうし。
    ただ、彼自身が結愛さんの抱えるものを知ろうとしたかしなかったか……普段の態度で伝わってしまうような人付き合いのスタンスとか、その辺が分かれ目だったかも。

    これを後から知った中洲川さんよ。
    遅すぎましたね。いろいろと。何もかも。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    途中から結愛さん自身の背景について言及くださっていましたけれども、まさにそのとおりなのでした。

    中洲川さんからすれば、「言ってくれよ」というところですよね。これを結愛さんが言えなかったのか言わなかったのか、当人が語ってくれないことには分かりませんけれども。
    >知ろうとしたかしなかったか
    ですね、そこが運命の分かれ目だと思います。知ろうとしなかったわけではないけど……というところで作者としては口を噤むべきですね。

    某モビルスーツアニメで
    「あなたは私にとって遅すぎて」
    「僕にとってあなたは突然すぎた」
    というセリフがあるのを今思い出しました。男女の仲に限りませんが、人と人がピッタリ合うって本当に奇跡的ですね。


  • 編集済

    具申。
    誤:「指さして写真を撮られる 指愛 が、」
    正:「指さして写真を撮られる 結愛 が、」

    結愛さんは中洲川のもとに戻してやりたかったが率直な気持ち。

    しかし実際は心を補完し合えたもの同士が結ばれた。
    失恋てこんなもんさね。

    と自身に言い聞かせる。

    作者からの返信

    @chukkichukichuki58さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    誤字の指摘もありがとうございます。助かります。

    中洲川くんとしては、元鞘に戻りたかったと思います。でも仰るとおり、失恋てこんなもんなのです。
    相手がある以上は、自分の気持ちのままになるとは限りません。
    仮に相手が悪魔であっても、当人が望むものを止める手立てはないんですよね。