僕の本当の初恋!⑥初音編
初音も父母の、母の友人。旦那様と、僕と歳の近い息子達(祐一、祐二)がいた。僕よりも20歳くらい? 22歳くらい? そのくらい年上だった。初めて会ったのは……いつだっただろう? 幼いとき、幼稚園か小学校の低学年。ということは初音は30歳くらい? 20代の終わり? だった。
とにかく一目見たときにビビビッときたのだ。かわい過ぎて痺れてしまった。キレイ系ではない。かわいい系だ。ただのかわいい系じゃない、超かわいいのだ。背も低くて良い感じ。でも、背が低いのにスタイルが良く見えた。もしかすると、初音は顔が小さかったのかもしれない。髪型は、流行りに応じて変える。髪の色も、茶色にしたり黒髪に戻したり、お洒落な女性だった。
初音は時々ウチにやって来て楽しそうに母と話す。そういう時、会話を邪魔すると怒られるので僕は外へ出ていた。ということで、初音と一緒にいたいのに、そのチャンスはなかなか無かった。祐一・祐二と遊ぶことも少なかった。初音との接点はなかなか無かった。
だが、確か小学5年生の時? 4年生の時? いや、やっぱり5年生の時、突然、チャンスが訪れた。
或る日、祐一・祐二と初音の家で遊んでいると、
「崔君、晩ご飯を食べていきなさいよ」
と、晩ご飯をご馳走になったのだ。まあ、それで帰れば何事も無かったのだが、
「崔君、今日は泊まっていったら?」
と、泊まるようにすすめられたのだ。
僕は、他人の家に泊まるのが苦手だった。気を遣うからだ。どうせ寝るなら自宅で気楽に寝たい。だが、
「ええやんけ、泊まっていけや」
と、初音の旦那様のご意見もあって泊まることになった。
祐一・祐二は即眠りについた。僕は、枕が変わると眠れないタイプだったから、眠くなるまで布団に入ってボーッとしていた。
すると、襖の向こう、隣の部屋から声と物音が聞こえてきた。最初は聞こえていないフリをして寝転がっていたが、どうも誰かが苦しんでいるかのような声も聞こえて来た。僕は心配になった。初音の体調が悪いのではないか? と思ったのだ。
良くないことのように思えたが、僕は布団から抜け出して少しだけ襖を開け、隣の部屋を覗いた。
襖の向こうは……初音と旦那様との夜の営みの真っ最中だった。
だが、僕は夜の営みというものを知らなかったから、裸で抱き合う男女の姿を見て腰を抜かした。だが、初音達から目が離せなかった。何を見ていたかというと、僕は初音の身体を見ていたのだ。色白で、めちゃくちゃキレイな身体だった。胸も小さくはなかった。初音の頭のてっぺんから足の先まで、初音の存在自体が芸術だった。僕は見とれた。目を離すことが出来なかった。
10分? 15分? 20分? どのくらい見ていただろう? 初音達が営みを終えて服を着終わったところで、僕はハッと気付いて襖を閉めた。
その晩、僕は見てはいけないものを見たような気がして一睡も出来なかった。
その後しばらく経って性に目覚めてから、ようやくあれが男女の営みだったのだと知った。だが、性に目覚めてから思い出しても、初音の芸術的な美しさが印象的で、いやらしいと思ったことは無い。僕にとって、あれは芸術だったのだ。女性の美しさを初音も教えてくれた。あまりにもショッキングな映像だったけれど、僕は初音にお礼を言いたい。“女性の美しさを教えてくれてありがとう!”
僕の本当の初恋! シリーズを1つにまとめました!! 崔 梨遙(再) @sairiyousai
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